セリフ詳細

「この小城一つ保守するため、兵をのこしておくと、後々まで、固執せねばならなくなります。しかも、新野、荊州側からは攻めやすく、こちら側からは補給も難しく、守りにくいです。――むしろ思い切りよく捨てて帰れば劉表(りゅうひょう)がかならず、兵を入れて、黄祖の仕返しを計ってきましょう。それをまた討って、敵の雪崩(なだ)れに乗じて、荊州まで攻め入れば、荊州に入るにも入りやすく、この辺の地勢や要害は味方の経験ずみですから二度でも三度でも、破るに難いことはありますまい」

作品タイトル:三国志

エピソード名:第88話、敵討ち

作者名:畑山  hatakeyama

126|歴史|完結|156話|1,238,935文字

三国志

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青空文庫より、吉川英治、三国志をチャットノベル化
幾分、内容文章を変えています。