セリフ詳細

「――実はこよい、酒宴の果てた後で、董太師が興じて仰せられるには、そちは近頃、呂布へ貂蝉を与える約束をした由だが、その女性を、ひとまず私が手許へあずけて置け。そして吉日を(ぼく)して大いに自分が盛宴を設け、不意に、呂布と(めあ)わせて、やんやと、酒席の興にして、大いに笑い祝す趣向とするから。――と、かような言葉なのでした」


作品タイトル:三国志

エピソード名:第36話、貂蝉

作者名:畑山  hatakeyama

111|歴史|完結|156話|1,238,935文字

三国志

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青空文庫より、吉川英治、三国志をチャットノベル化
幾分、内容文章を変えています。