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「――だが関羽。もしあの折、かりにそちが目的を仕遂げたところで、彼には十万の兵と無数の大将がひかえている。われらも共に許田の土と化さねばなるまい。そしてまたまた大乱のうちから、次の曹操が現われたら何にもならないではないか。あの場では、曹操は何かを試しているように見えた。我が力のなさに情けなくも思うが、ここは耐えて、夢、ことばの端にも、そんな激色を現わしてはならぬ」
作品タイトル:三国志
エピソード名:第61話、金鈚箭
作者名:畑山 hatakeyama
★126|歴史|完結|156話|1,238,935文字
三国志
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青空文庫より、吉川英治、三国志をチャットノベル化 幾分、内容文章を変えています。