セリフ詳細

「蜀には、英武の質が多い。貴下のごとき豪傑は幾人もいる。加うるに地は剣山刀谷(けんざんとうこく)である。軽々しく進退してはならない。またよく部下を(いまし)め、かりそめにも(かす)め盗らず(しいた)げず、行くごとに民を憐れみ、老幼を()ずけ、ただ、徳を以て衆にのぞむがいい。なおまた、軍律はおごそかにするとも、みだりに私憤をなして士卒を鞭打つようなことはくれぐれ慎まねばならぬ。そして迅速に雒城(らくじょう)へ出で、めでたく第一の功を()ち取られよ」

作品タイトル:三国志

エピソード名:第125話、老将厳顔

作者名:畑山  hatakeyama

126|歴史|完結|156話|1,238,935文字

三国志

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青空文庫より、吉川英治、三国志をチャットノベル化
幾分、内容文章を変えています。