セリフ詳細

「私の身はいま、その(かたち)においては、虎口の危うき中にいますが、しかし安きこと泰山の如しです。決してご心配くださいますな。――むしろこの先とも、お大事を期していただきたいのは、わが君の行動です。来る十一月の二十日は、まさしく甲子(きのえね)にあたります。お忘れなく、その日は、ご麾下趙雲(ちょううん)に命じて、軽舸(はやぶね)を出し、江の南岸にあって、私を待つようにお備えください。いまは帰らずとも、孔明は必ず東南の風の吹き起る日には帰ります」

作品タイトル:三国志

エピソード名:第97話、蒋幹の暗躍

作者名:畑山  hatakeyama

126|歴史|完結|156話|1,238,935文字

三国志

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青空文庫より、吉川英治、三国志をチャットノベル化
幾分、内容文章を変えています。