セリフ詳細

聞説(きくならく)淮南(わいなん)の大兵二十余万とかいっています。しかし、烏合(うごう)の衆でしょう。なぜならば、袁術はここにわかに、帝位につかんという野心から、急激にその軍容を膨脹(ぼうちょう)させました。ご覧なさい、第六軍の将たる韓暹(かんせん)は、以前、陝西(せんせい)山寨(さんさい)にいた追剥(おいはぎ)の頭目ではありませんか。また、第七軍を率いている楊奉は、叛賊李傕(りかく)の家来でしたが、李傕を離れて、曹操にも追われ、居る所なきまま袁術についている(ともがら)です」

作品タイトル:三国志

エピソード名:第56話、陳珪、再び暗躍す

作者名:畑山  hatakeyama

111|歴史|完結|156話|1,238,935文字

三国志

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青空文庫より、吉川英治、三国志をチャットノベル化
幾分、内容文章を変えています。