セリフ詳細

 孫の世話で海辺の息子の家に3週間も滞在した。毎日朝夕、道路を渡り階段を降り海辺に出る。

 海から、思い出した詩がある。

 詩は苦手だった。

 書けないし。読んでもわからない。

 中学の頃は少し読んだ。

 高砂(たかさご)さんという文学少女と親しくなり影響された。

 彼女は詩を暗誦した。コーラス部なので歌もうまかった。

 高砂さんはハイネの詩集を読んでいた。私に貸してくれた。

 私は……読んでもつまらない。

 ペラペラめくり、終わり。

 ところが、その詩だけは浮き上がって見えた。

作品タイトル:ひらめいた曲

エピソード名:第1話 潮騒に揺られて

作者名:chaconne  chaconne

9|その他|連載中|25話|29,550文字

短い話, クラシック, 唱歌, 歌謡曲, その他

1,711 views

『私のお気に入り2』が、停滞しているので『短い話』『人生は七掛け』からひらめいた曲を短めに投稿していきます。曲は投稿済みのものと重複するものが多いです。