アルバム 真理とサスケの取材簿①

[ミステリー]

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 長野のS大工学部を受験する飛田佐介は地方紙記者小田真理の密着取材を受け、入試発表を待たずに真理の家に下宿する。真理と佐介を婚約させようとの、真理の叔母と母と佐介の母の企みだった。大学に合格した佐介は真理の家で生活する。
 四月下旬。新聞社の新入社員歓迎会で、真理は泥酔して帰宅し、佐介に下着まで着換えさせて、冷えた身体を暖めろとベッドに佐介を入れた。
 翌朝、朝食にラーメンを食べたいという真理のために佐介はラーメンを探し、旧日本軍の戦艦の就航から沈没に至る多数の写真があるアルバムを見つけた。朝食時、真理は昨夜を思いだして佐介を将来の伴侶に決めたと告白し、佐介も同意した。
 佐介が見つけたアルバムは真理の曾祖父の物で、なぜ、曾祖父がアルバムを持っていたのか家族は誰も知らなかった。アルバムの戦艦は就航から沈没までの一切が公表されておらず、真理の曾祖父は特別な役職についていたと思われが、曾祖父は平の国家公務員だったと真理は言った。
 夏休み。佐介は国会図書館で曾祖父のアルバムについて質問した。すると内閣府の担当官が現れて、佐介は内閣府の小会議室で尋問される。担当官は、真理の曾祖父の役職を知ろうとする佐介の要望を無視し、佐介は日本軍が運んでいた金塊を探していると勘違いしてアルバムの所在を訊きだそうとし、アルバムを持っていないと言う佐介を内閣府の特別室に監禁する。
 佐介が真理の婚約者だと身元が判明して外部との連絡を許された。真理の忠告で、佐介は、真理の再従伯父の佐伯警部が警察庁特務官だと告げると佐介はただちに解放された。
 真理は内閣府の担当官が内閣情報調査官だと判断し、新聞社の編集長に、戦時中の戦艦に関する記事を書きたいと言う。編集長は佐介と真理に曾祖父の役職と戦艦が何を運んでいたか調査を許可する。すると、新聞社のサーバーが戦艦と曾祖父の役職に関してアクセス不能になり、真理の自宅に監視盗聴装置がしかけられる。アルバムを探して内閣情報調査官が侵入したと判断した真理の再従伯父の佐伯警部は、内閣情報調査室と交渉して、真理と佐介の周囲から内調のアルバム捜査を中止させた。しかし、アルバムを探して男が真理の自宅に侵入した。佐介は怪我を負いながら侵入者を倒す。佐伯警部の交渉を無視して侵入したのは、佐介を監禁した内閣府の担当官だった。佐伯警部は特務官の特別権限を行使すると佐介に言った。

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小説情報

アルバム 真理とサスケの取材簿①

牧太 十里  makitajuuri

執筆状況
完結
エピソード
21話
種類
一般小説
ジャンル
ミステリー
タグ
地方紙記者, 密着取材, 戦艦, 将来の伴侶, 沈没, 日本軍, 金塊, 警察庁特務官だ, 内閣情報調査官, 特務官の特別権限
総文字数
48,113文字
公開日
2022年07月03日 08:25
最終更新日
2023年05月15日 15:48
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