セリフ詳細

ヨウコとレイカは目的のビルへ歩いて行って、僕はその後ろについて行った。


このへんにもよく来くるので、そのビルのことはボクも知っている。人間が住まなくなった、まるで巨大な虫の脱け殻のような廃墟ビルだ。一階には侵入者を阻むようにステンレス製の網の目のフェンスで囲まれていて、玄関入り口は背の高いベニヤ板で封じてある。

一応フェンスに「立入禁止」という赤文字で書かれた看板が付けられてるけど、括りつけてる一方のワイヤーが落ちてしまって看板は斜めに風に揺れている。実はフェンスの方も金網が一部破れているところがあって、身をねじれば人ひとり入れるほどの隙間がある。


その先にある庇(ひさし)の奥の虚ろな玄関口は、一見ベニアに封じられているように見えるけど、すでに誰かによってこじ開けられてしまってるみたいだ。その上から破れたベニヤの覆い隠すために修理が一応されているみたいだけど、よく見ればそれすらガバガバで開くのも難しくない。

作品タイトル:とある廃墟ビルディングにて~赤い目の女編~

エピソード名:第2話

作者名:Tadashi_Kimura

3|ホラー|完結|5話|20,401文字

悪霊, 心霊スポット, 黄昏症候群, オカルト, ホラー, 怪談, 高校生, カタストロフィ, 都市伝説, R15

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学校が終わり下校中の二人の女子高校生ヨウコとレイカ。他愛ないおしゃべりの最中にレイカが最近よくこの周辺で噂されている女性の幽霊のうわさ話を口にした。村山台駅のホームからも見えるビルディングにまつわる噂だ。明かりが灯るはずもないその最上階に、赤く二つの光が見えるという。そのビルは放置されてから10年は経つ廃墟でそこで飛び降りた女の幽霊が出るとか、火災で死んだ人の霊がうろついているとか、様々な曰くつきの噂が絶えない場所だ。おしゃべりで終わるだっはずが、好奇心もしくはこの世に存在しない何者かの手によって背中を押されたか分からないが、彼女らは噂の真相を突き止めるために、とある廃墟ビルディングへと向うのだった。その場のノリで行ったにすぎないかった廃墟で彼女たちが見たものとは‥‥。

※これは一般小説で書いた作品をテスト感覚でチャットノベル化してみた作品です。
人によって描写がグロくショッキングに感じるところがあるかもしれません。
表現の一部に人によってはグロやショッキングに感じるところがあるかもしれません。
これは必ずしも連続性はないですがシリーズ物です。