セリフ詳細

「いや、ヒップホップはサンプリングっていう手法を使ってるんだけど、怪談も同じような感じで、過去に受けた怪談話を幾つか見繕って、筋や表現を継ぎ接ぎして新たに作ってるっていう意味。つまり魂のないプラスティックで出来た綺麗な造花や合成樹脂みたいなものだって。受けがいいからって即席的怪談業界人が増えてから仕方ないんだろうけど、いまや実話怪談と言っておきながら、ホラ吹きデマボークみたいな人たちの話にも見境なく手を出して痛い目に遭っちゃう怪談師もいるらしいよ。あとAIで作ってんのに実話とか言ってる怪談師ならぬペテン師もいとか・・・。だからレイカも人から又聞きした話を簡単に信じないほうがいいって」

作品タイトル:とある廃墟ビルディングにて~赤い目の女編~

エピソード名:第1話

作者名:Tadashi_Kimura

3|ホラー|完結|5話|20,296文字

悪霊, 心霊スポット, 黄昏症候群, オカルト, ホラー, 怪談, 高校生, カタストロフィ, 都市伝説, R15

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学校が終わり下校中の二人の女子高校生ヨウコとレイカ。他愛ないおしゃべりの最中にレイカが最近よくこの周辺で噂されている女性の幽霊のうわさ話を口にした。村山台駅のホームからも見えるビルディングにまつわる噂だ。明かりが灯るはずもないその最上階に、赤く二つの光が見えるという。そのビルは放置されてから10年は経つ廃墟でそこで飛び降りた女の幽霊が出るとか、火災で死んだ人の霊がうろついているとか、様々な曰くつきの噂が絶えない場所だ。おしゃべりで終わるだっはずが、好奇心もしくはこの世に存在しない何者かの手によって背中を押されたか分からないが、彼女らは噂の真相を突き止めるために、とある廃墟ビルディングへと向うのだった。その場のノリで行ったにすぎないかった廃墟で彼女たちが見たものとは‥‥。

※これは一般小説で書いた作品をテスト感覚でチャットノベル化してみた作品です。
人によって描写がグロくショッキングに感じるところがあるかもしれません。
表現の一部に人によってはグロやショッキングに感じるところがあるかもしれません。
これは必ずしも連続性はないですがシリーズ物です。