終わった世界で、僕はゾンビに恋をする
人々が【動く死者】に恐れる中
僕はその【死者】に恋をした
空は茶色に陰り、海は黒く、雨は赭い、そんな世界で暮らす青年【ラプタ】は、何か使えるものを探すため外に出た結果、動く死者【フラクチャー】に襲われる
絶対絶命の状況で、間一髪彼を助け出す者がいた
だがなんとそれは人語を理解し話す【シャルロッテ】という名の【フラクチャー】であった
自身の記憶が無く記憶巡りの旅をしてると告げる彼女と共に、ラプタは恩返しにと共に付いてくことを決心する
長く続く旅路の中で、ラプタはシャルロッテへと思いを寄せていくことに
しかしそれと同時に、やがて旅の目的が【記憶巡り】から【この世界が生まれた理由】へと変化していく
何故【死者】が動くのか
自我ある【シャルロッテ】と他の【フラクチャー】との違いとは
【空白の千年間】とは
終わった世界で、生者と死者は、恋をする
目次
連載中 全3話
2017年10月02日 11:02 更新
登場人物
シャルロッテ
推定享年16
人語を理解し、自我を持つフラクチャー
記憶を喪失しており、自身の本当の名前も覚えていない(シャルロッテの名は、目覚めた時傍にあったズタボロの菓子箱から取ったもの)
自身の記憶を探す旅をしており、その道中でラプタに出会い気まぐれで助ける
尚、ラプタが彼女にとって【初めて会った話せる生きもの】らしい
性格は天真爛漫であり、荒れ果てた世界から見ると異質にさえ思えるほどとにかく明るい
楽天家なところも少しあるが、真面目な時はしっかりと真面目になる
ラプタ
年齢17歳
コロニーに住まう青年
身体能力が高く、それを生かして危険な【素材回収】の仕事をしている
逃げる際はある程度のパルクールを使用し、直線距離では勝てないフラクチャーの速度から何回かは逃げ切っている
【鉄の馬の素材】を集めにコロニーを出たところをフラクチャーに襲われ、逃げれなくなったところを、寸でのところでシャルロッテに命を救われ、彼女の記憶巡りの旅に同行することを決める
最初は恩義の感情しかなかったが、しだいにシャルロッテに恋心を抱いて行くこととなる
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