セリフ詳細

なお、ナポレオン・ボナパルトも、収監されたことがある、と喧伝されていますが……。


彼はこの、テルミドールのクーデターの余波で逮捕されたのです。ロベスピエールの弟オーギュスタンの庇護を受けていましたから。幸い、パリから遠い南仏にいたため、処刑されることなく、2週間ほどで釈放されました。


しかしながら、彼の収監理由は、恐怖政治時代に逮捕された多くの将校たち(多くは勇敢で有能だった)とは真逆のものだったことを言い添えておきます。ナポレオンは、ロベスピエールが処刑され、無実の人間が釈放されたその時に、まさしく恐怖政治側の庇護を受けていたという理由で逮捕されました。



ま、ダヴーの場合も特殊なものでしたけど。でも、ヴァンデでの不穏な発言があったり、昇進を断ったりで、反革命分子として、目をつけられていた可能性はあります。

作品タイトル:ダヴー、血まみれの獣、あるいはくそったれの愚か者

エピソード名:第7話 再び逮捕・収監

作者名:せりもも  spielen

11|歴史|完結|32話|41,544文字

フランス革命, 革命戦争, 戦記, 戦争, 政変, クーデター, 史実, 軍

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後に「鉄の元帥」の二つ名を捧げられるルイ=ニコラ・ダヴーの、若き日の憧れ。
小説「負けないダヴーの作り方」の、史実のみをチャットノベルにしました。


※小説「負けないダヴーの作り方」
https://novel.daysneo.com/works/f692741a00c9bada182b4474fac1e5b9.html

※画像はwiki からのパブリック・ドメイン作品か、私が書いた地図等です