以室商会、胡乱と踊る。

作者 黒瀬

[ファンタジー]

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 地方都市・彩座(あやざ)市で、異形や怪異と言った類いのモノの対処に従事する勢力へと必要物品を卸すことを生業とする以室商会(いむろしょうかい)。
 そのアルバイトとして仕事をこなす佐治鷹尚(さじたかなお)だったが、ある日、取引相手の一つである冥吏(めいり)から依頼の打診を直接受ける。
 既に冥吏から「彩座市に溜まる塵の掃除」という初心者向けの依頼を受け対処に従事していた鷹尚は、新規の依頼がその延長線上にあることを聞き前向きに検討する方向で話を進めた。
 その新規の依頼も難易度自体は低い案件だった筈なのだが、対処を進める内に事態はどんどんと胡散臭さを増していく。