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活動報告

沖縄に反戦シーズンがやって来た!

 こんにちは。今年は五月晴れがないですね。一日曇ったり、朝晩冷えたり。
 さて、今回は沖縄の反戦活動についてです。わたしは沖縄に二年居ましたので、よーく知っています。まぁ、年がら年中、戦争をテーマの報道は少なからず流れて来るのですが、毎年五月ぐらいから終戦記念日まではピークとなります。テレビ局は特番を組み、毎日戦争の報道がなさります。二十万人も亡くなったのですし、空襲はあっても本土に上陸されたのは沖縄だけですから、当たり前と云えばそうなります。
 それでも戦後七十七年を経てもまだヒートアップします。沖縄戦を知っている方はいくら高齢者の多い(最近の統計ではオバアのみ長生き)沖縄でもだんだん少なくなりますよね。海外ではもちろん先の大戦での戦勝記念日、終戦記念日はあります。だけ記念日一日だけを祝います。(中国・ロシア・北朝鮮などは発意高揚から年がら年中戦争を報道する国もありますが。ただ、ロシアは1450万人と死者数が世界一、突出しています。あれだけのパレードはありかも、です。ちなみに中国130万人、ドイツ280万人、日本300万人)
 本島南部の「平和の礎」付近の洞窟で「語り部のオバア」たちから当時の様子を聞かされます。修学旅行生などは必ずゆく必須コースになっているようです。だけど、私は二度と行きたくはありません。私たちが戦争で苦しんだのは全部あなたたちのせいだと云わんばかりだからです。被害者意識の塊。そう感じた人は私ばかりではないばす。戦争が悪はたぶん幼稚園生から知っています。殊更に非難されても。(笑)
 私のような意見を沖縄では恐ろしくて言えません。タブーですね。うんざりしている沖縄の若い世代も多いのではないでしょうか。
 かく謂う私の大叔父も北海道出身者の戦没者として「礎」に名前を刻まれています。今でも毎日「礎」の前ではその家族が集まり、名前をなぞります。それでいいのではないでしょうか? 終戦記念日にナイチャーと一緒に戦没者を偲ぶ。
 今年は沖縄本土復帰五十年。特別な年でまたぞろ戦争報道が過熱するでしょう。
 話しは替わりますが、私が敬愛する池澤夏樹氏も十年間沖縄に居たそうです。北の人間(氏は帯広出身)は南に憧れるもんです。私も当初は沖縄に移住するつもりでした。たぶん池澤氏も。かの論客でさえも「沖縄への短い帰還」(紀行)の中で、沖縄のタブーには決して触れないように記されています。(笑)
 こう書くにもだいぶ勇気がいるのです。はい。
 

2022年 05月14日 (土) 13:12|コメント(0)

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