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活動報告

国葬と小さなお葬式?

 こんにちは。本来の梅雨の時期に戻ったようです。ただ蝉の初鳴きはいつもの通りに七月中旬でした。虫たちは生殖活動が出来る時季をきちんと心得ているようです。
 さて、今日のお題はお葬式についてです。お盆も近いですからね。一昨日、凶弾に倒れた元首相に対して国葬が行われるとの発表がありました。これってちょっと変ですよ。死人にお金をかけて一体どうするんですか? 死人に口なしで喜びません。何億かけるのか、今に国の威信をなどと言い出すのでは? お金は生きている人にかけるのです。今ならコロナで疲弊している人々に配りなさい。
 大体国民には、「小さなお葬式」をやらせているくせに、政治家はお仕事をしただけでしょう。サラリーマンと同じ。くだらない肩書をつけるためだけに血税を使うのは勘弁してください。これは別に私の考え方ではなく、お釈迦さまの考え方も同じ。師は、生きてる人のために教えを説きました。死んだ人はどうでもよいのです。どうあっても生き返りません。これを「生きている人のための仏教」と呼びます。これに対して、今の日本は「葬式仏教」と呼ばれます。
 ついでに申し上げると、死んだら僧侶がつける戒名とは、あの世の名前のこと。これにはなんの教えも謂れもありません。江戸期以降に、庶民を縛るために考え出した寺請・檀家制度によって興ったものです。寺は金になり、幕府は住民を縛る規律を作った。ただそれだけのことです。あの世に名前など要りません。現世で金で買った名前がないと困るあの世であるなら、そんな処に行くたくありません。拒否します。
 くだらないことにお金をかけるのは止しましょう。この戒名を得るためには都会では何百万円もかかります。浄土真宗の戒名(法名)は三文字。釈〇〇。(これはキリシタンとの布教競争に勝つため。生前にも授与。簡便にしただけです) 他宗はでは四文字。二文字は宗派が重んじる経典から二文字、足して生前のその人を表す漢字を二文字で組み合わせます。この戒名を作るための『法名戒名大辞典』なるアンチョコも僧侶向けに出版されていますよ。さらに、四文字の上に二文字の院号欲しさにさらに数百万円出す人たちが居ます。お武家がこの院号つけたので、それに倣い偉ぶりたいのです。もと首相の戒名には院号の上にさらに〇将軍まで付いていました。どんだけ偉ぶりたいの。あの世でも特権階級の政治家で居たいんだな。(笑) 代々の徳川家の菩提寺である増上寺で葬儀式も行ったのも、将軍に並びたかったのでしょうね。因みにこの場合の戒名料は一千万はくだらないてしょう。しかも宗教への寄付金・布施で非課税です。まさかこれも政府が国葬と一緒に国費から賄う訳じゃないでしょうねぇ?
 かように昔からのくだらないしきたりにお葬式は動かされています。日本人は「諸行無常」を好きなくせに、死人には執念深い。何処に行っても石碑や墓碑だらけです。死んで三十二年もかけて成仏できるなんてのは日本だけです。根拠は、仏教経典のどこにも書かれていません。これも葬式仏教が作ったしきたりのひとつ。日本以外にはこんなこと在り得ない。たいていの仏教国は三年以内に片がつきます。釈迦自身は、自分の墓は作るなと、と言い残したくらいです。空即是色、墓即是空です。
 兎にも角にも死んだ人にお金をかけても仕方がない。偲ぶんだったら合掌だけで済むこと。タダですよ。
 それと、よく、天国のあの人も喜んでいると思います、と遺族が口にします。(笑)そんな証拠がどこにあるんですか? 死んだらそれでおしまい。何処にいるのかも判らない。ましてや、悦んでいるなど、と、いい加減なことを言うのは止しましょう。これもまた、葬式仏教を擁護してるだけですよ。
 すいません。

2022年 07月15日 (金) 18:51|コメント(0)

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