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活動報告

解けない課題?

 こんにちは。南海上には台風1号も発生してすっかり季節のうつろいを感じます。 ただ寒暖差は超苦手です。(笑)
 さて、連載中の拙作「美光姫」が今週で最終回を迎えます。連載もあまり長いと読む方もどうでもよくなりますよね。ひしひしと想いが伝って心苦しいものです。今回のテーマは天文物理学の理系女が光速を凌ぐ物質を探求するものでした。作中でも申し上げましたが光速度不変の法則と申しまして、アインシュタインによって万物の法則と定義されています。光によって我々は物を認識できます。家族も家具もネックレスも。光が無い世界は光速より速い空間になります。(ここでは人工的に真っ暗闇にするなどの発想はバカげていますので) その空間で我々は在るものを認識できません。触って在っても見えない。矛盾が生れてしまいます。だから光は何よりも速くなくてはならないのです。
 でも、このままだと宇宙最大の謎、ブラックホールは決して人間には見られないことになります。巨大な磁場を持つ(漆黒のゲート)は光をアッサリ飲み込んでしまうからです。存在するのに認識できない。これは(矛盾)です。いま人類が初めて観測出来たのは5500万年前に太陽の65億倍の質量を持つ恒星が死ぬ間際に超新星爆発を起こし巨大な質量によって自らを形作っていた物質や光などあらゆるものを吸い込んでいる、いわばブラックホールの誕生らしき姿です。偶然の産物なのです。
 天文学者は重力によって光を飲み込む性質によってゲート近くに輝くガスのようなものが在れば、(影)のように見えるはずだと胸を張りますが、どうして近くに輝く光のガスがあると断言できるのでしょう?たまたま偶然の重なりを発見しただけで、多くのブラックホールは漆黒の闇の中にあるのではないでしょうか。そして存在するのに視認出来ない(矛盾)のままなのです。

 科学が進んだ現在でも人類には未だ解けない課題が数多あります。特に数学・物理学・天文学・量子力学・素粒子学には7つの課題が残されていてミレニアム懸賞問題と名付けられています。いずれも解ければ100万ドル貰えます。毎日通勤電車でスマホゲームをしても一銭にもなりません。逆に課金に遇います。この際どうでしょうか?相当な暇つぶしにはなります。しかもタダで。(笑)
 こうした今にも数多の人々がこの難題に挑んでいます。その中で、ひとつ解決された問題があります。それは「ポアンカレ予想」と呼ばれるものです。NHKのドキュメントにもなりました。床下の上に一本の紐のわっかを作り両端を絞ればやがてわっかは回収消滅しますよね?それを私たちの暮らしの三次元に当てはめるものです。なんだ簡単じゃない、手元でわっかを作って紐を引っ張ってもダメですよ。(笑) 三次元を表すチューブや球体、さらには棘だらけの空間、穴だらけのいびつな空間など、どんな三次元空間にも当てはまらなくてはなりません。しかもグルグル巻きごちゃごちゃ巻きにしても最終的には消えて、一本の紐にならないとダメです。
 NHKのドキュメントではこの証明に生涯を捧げ精神に異常をきたした学者を紹介していました。(証明は成功でしだが) この証明はとても意義深いものです。仏教の因と果にもつながります。どんなに物事(精神的な問題も含む)が複雑に拡がろうと引き絞れば結局は一つに帰結することを証明してくれました。こんな風にあと6つの証明も人類全体の課題なのです。
 目下、その前の数学の未解決課題、コラッツ予想に時々取り組んでいます。解ければ1億2千万円です。欲しいっ!!
 わたしはいつかこうした科学者の生涯の物語を描きたいと思っています。究極のストーカーの物語。(でも被害者はなし。敢えて言うなら自分)
 なにはともあれ、拙作「美光姫」の最終話をご一読くださいませ。<(_ _)>
 

2022年 04月10日 (日) 14:56|コメント(0)

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