第16話 【裏鈴木・制作裏話】

文字数 1,492文字

ここも久しぶりじゃのう。
ふきさん、いつの間にか千鳥ノブの口調になっている。
『ホラーSFコメディ?反ワクチン派の生き残った世界』の交野市・山本市長回で、キツさ回避のためキャラ変したんじゃ。
なんでまた急に小説のチャットノベル化を始めたんだ?
実はのう……『鈴木と裏鈴木』は舞台が電車の中だけじゃろ? 

それに登場人物がメインの二人だけで会話と回想で進行するから……

それで?
もしかすると、ひょっとすると……
なんだよ、なに恥ずかしがっているんだよ、はっきり言えよ。
もしかしてマンガが描きやすいんじゃないか? と思ったんじゃ。

ゴメンナサイ、ゴメンナサイ(土下座)

ふきさん、謝らなくてもいいんですよ、痛い人はふきさんだけじゃありませんから。

お顔をあげてください。


小説投稿サイトには、痛い仲間がたくさんいまs(銃声)

で、やってみたのかよ。
まず、ネームとやらを書いてみたんじゃ。


秒で「コマ割り無理!」となって、ほぼ上から下へ流れるコマになっての。

最近よく見るよネ。
このネーム作りで割とヘトヘト。


鉛筆の下書きをしたんじゃが……人物の上半身だけならなんとなるんじゃね? というのは甘い考えじゃった。すぐに途方に暮れ、ギブアップじゃ。

そんなに難しいのか?
まず、身体のバランスムズイ、身体の厚みもわからん、肩はどこまで? 体育会系男子ムズイ、制服の襟元どんなだった? 手も超ムズイ、風景無理です、電車内部描ける気しない。


ここ数日は町で高校生男子見かけるたびに、首元、後頭部、耳の位置を睨みつけとったわい。

あーこりゃ無理となっての、それでアイコン自作してのチャットノベルに落ち着いたんじゃ。


このアイコン自作も大変じゃった。

アナログ人間じゃからのう。

(なにか誉めてあげなくちゃ、ウサギは誉めて伸ばすタイプだよ)

えっと、えっと、ホームメイド感あふれているね!

いかにも不器用な人間が作ったっていう、謎の緊張感が伝わってくるよな。


それから、作中でポエムと挿絵みてーな妙なもん見かけたけど。

あれ、なんなん?

もとの小説は2000字コンテスト参加作品、字数制限があったんじゃ。

今回チャットノベル化にあたり細部をいじって、そしてポエムを投入。


私はポエマーじゃからのう。

ポエマー?

長い文章書けねーだけだろうがww

これかナ?


『鈴木と裏鈴木』②のラスト、「夜は君を分断する~」のくだり?

そうじゃ。そしたら、それに合ったコマも投入したくなったんじゃ。


ヒロインが溺れてゆく心象風景のコマ

本当は脱力して沈んでゆく背後から見た全身像を描きたかったんじゃが、ぜんぜん再現できず……

え、じゃあ、ひょっとして、ヒロインの周りの小さい手書きの楕円って、水中の泡のつもり……?
そうじゃ。悪いか。(開き直り)
あーそうなんだ、これ、なんだろうと思っていた。

(クスクス)

『鈴木と裏鈴木』③のラストは、本当は主人公男子が、手で顔を覆って泣いているコマを投入したかったんじゃ。ヒロインも横顔も明らかに雑なんじゃ。


でもここにくるまでに、力尽きてしまっての……

手って、そんなに難しいの?
指がムズイ。それに手を描くと、肩と腕も描かにゃあならん。

まいった、まいった。


海ちゃん! さっきからなに笑っているんじゃ!

だってwこれ、泡ってww
海ちゃん、ツボっているネ。
あと、スクリーントーンの下に消しゴムかす入っていたぞ。


オレでなきゃ見逃しちゃうね。

海ちゃんそれ、『ハンター×ハンター』の名セリフを言いたいだけじゃろが。
みんな、生暖かく、ゆる~く見て欲しいんじゃ。

ヘタクソなのは重々承知、アップして恥かかないと上手くならんと思っての。


現場からは以上じゃ!!

(なぜかキレ気味)

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登場人物紹介

お馴染みのウサギ


作者のお友達

『ホラーSFコメディ?反ワクチン派の生き残った世界』『真砂タウンガイド』出演

作者の”ふきのとう”

「ふきさん」と呼ばれたり、「黒猫さん」と呼ばれたり。


日本では古来より、黒猫は魔除けや厄除けをしてくれると言われておってな。縁起物なんじゃ。

言わずと知れた悪魔の兄ちゃん


『ホラーSFコメディ?』では後半好き勝手やり出しました

沼坊主の海ちゃん


徳川の埋蔵金を保有する資産家

困った時は海ちゃん頼み

歌い手のメロディちゃん


『真砂タウンガイド』出演のAIチャットボット

正式名称は「ナラティブ・リーディング・メロディ」

歌い手のアネモネちゃん


メロディのお友達

正式名称は「アーキタイプ・アニマアニムス・アネモネ」

フクロウ博士

ドラゴン師匠

九尾の狐先生


そういえば、2022年3月に九尾の狐を封じ込めたといわれる那須の殺生石が、真っ二つに割れましたね。

鬼ヶ島くん(通称:鬼ちゃん)


兄ちゃんのお友達

乙姫ちゃん


ちょっとオバちゃんテイスト

篠田 柊也くん


嫌われ上等! 気になったら追求しまくる無駄イケメン。

(作者はオタク男やフツメン、ブサメンには寛容だが、イケメンには負荷をかける癖があってだな)

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