あとがき、とりあえずの。

文字数 768文字

 できるだけ楽しそうに書いてみようとしたのですが、やっぱり悲しくなってしまいました。
 ごめんなさい。

 誰かの「悪口」が書きたかったわけではないのです。
「いつも悪いのは男、いつも泣くのは女」とも思っていません。逆のケースだってもちろんたくさんあります。

 ただ、いつか、ここノベデイで人気の男性の作家さまが、
「女性キャラをどう描いたら女性の読者に喜ばれるのか迷う」
と、たしかそんなことをこぼしておられて、えーそうなんだ?とびっくりして。
 そんなの「こういう女性キャラが好きだ!」というとおりに描くのがいちばんだと思うんです。
 でも、もしかして、
「こういう描かれかたはいやだな」
というのを書いておくと、参考にしていただけるのかな?とも思いました。

 それとこのエッセイもどきは、そういう「女性キャラの描きかた」について謙虚に悩んでおられる男性の作家さまがただけでなく、
 本当は、
「傲慢で暴力的な彼に愛を無理強いされる」
というのをシンデレラストーリーとして描こうとしておられる女性の作家さまがたにも読んでいただけたらな、と思って書きました。(レディコミにいっぱいある系の。)
 それは、シンデレラじゃないです。
 お話の中では魅力的に見えるのかもしれませんが……
 現実は違います。
 傲慢で暴力的な人は、まちがいなくセックスが下手です。たとえイケメンでも高収入でも、下手には変わりありません。

 物語を書いても、べつに現実を変えられるわけじゃない、
 と、ずっと思ってきた私でしたが、
 もしかして、物語の中からだけでも少しずつ、こういう暴力を減らしていくことが、
 現実の世界が住みよく幸せになっていくことに、つながっている。

 いえ、もしかして、

 直結しているのじゃないだろうか、と思い始めたのです。



 読んでくださって、ありがとうございました。

 ミムラアキラ
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