第36話 戦いの風について、何かちょっと語る 4、ミスリルの話

文字数 884文字

ミスリルってのは、精霊と人間の混血。
または、異属性の精霊の両親から生まれた混ざり者と呼ばれる精霊もどきの事。
と設定している。

異属性の両親から生まれると、異形率が上がって獣人が生まれやすい。
つまり、ミスリルの村の閉鎖された中で男女が出会って一緒になるので、異形率はグンと上がる。
ただ、必ずしも親のどちらかが精霊ってワケでもなく、リリスの舞台に出るミスリルの多くが何代か前で混血したってのが多い。
つまり、精霊の血が薄まると、異形率は下がってくる。

そんな設定。

今のミスリルは、異形率がかなり下がっている。
地の神殿に連れてこられるミスリルの子供も、ほとんどが異形の者は少ない。
これはヴァシュラムの好みの問題っぽい。

また、ミスリルみんなが異能力者ではなく、何も力を持たない者もいる。
サファイアやルビーも、巫子の側近のわりに異能は持って無いように見える。
結局、精霊の血が薄いと異能力が出る確率は低くなる。
彼ら兄弟が連れてこられたのは、身体的に優れていたことと、兄弟で通信が出来る能力のためと思われる。
あとは、ヴァシュラムにいかに従順か。

ミスリル設定はリリス世界で一番ファンタジー要素高い。
でもキャラを動かす中で、自分は便利なニンジャ的な要素で考えている。
主を得て生活の面倒を見てもらう代わりに、諜報に護衛に暗殺、汚れ仕事を一手に引き受ける。
なのに身分は低く、人間には受け入れられない影のような存在。

一般の人には知られることは少なく、ただ獣人はひどく嫌われる。
獣人に触れると獣人が生まれるとか、迷信がはびこっている。
だから、リリスだって赤い髪だと言うだけで縁起が悪いと嫌われてきた。
色違いの目は気持ちが悪いと石投げられる。
普通の生活したいなら、イネスのように身分を上げるしかない。

まだ医学が発達してない世界だからこそ、病を恐れるあまりに異形をひどく恐れています。
裏返せば、平穏に暮らしたい願いが見えてくる。
リリスはそんなこと体験しながら、自分で考え、答えを出して成長してきた。
そんな感じがやっぱり王様の子供です。
そんな人間の弱々さと明暗を、リリスでは書いていこうと思ってるわけです。

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登場人物紹介

・LLX

吐き出すのは冷気か排熱か

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