第4話 ノベルデイズ

文字数 576文字

 検索サイトに『ノベルデイズ』と打ち込むと、サジェストに『読まれない』と出てくるが、これを見ると、いつも「逆に何を求めているんだろう」と思う。
 正直、私は私の文章はもっと読まれないと思っていました。
『二人ぐらい読んでくれたらうれしいな』って、始めはそんな気持ちでした。『何か意識が変化するきっかけになったらな』これが本音。
 ですが、アクセス数の解析を見ると、なんかリピートで閲覧してくれる方がいるわけです。しかも、(めちゃくちゃうれしいです。うれしいですが)渾身のギャグがさく裂している第三話とかじゃなくて、前振りの第二話とかなのです。

 (これじゃ、私がすべっているみたいです)

 いや、そうではなく。
 多分、『意識の流れ』とかにチャレンジしている段落とかが好まれて読まれている。はっきり言って、ここの読者って、目が肥えているっていうのが正解なのでしょう。(私自身は、もしヴァージニア・ウルフがこっそりあの世から投稿していたら、めんどくさくてスルーしますけど)

 物語にはハッキリとした効能がありますが、文学はその『効能』から背を向けた変態者たちの芸術なので、論理学におけるトートロジーのように、機能性を失っているからこそ輝くという一面もあると思います。
 ノベルデイズって『超芸術トマソン』(赤瀬川源平)のようなものだと捉えています。読まれないは怖くない。
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