第2話 青田波
文字数 322文字
歳時記に乗っている季語の中で、特にお気に入りなのは、『青田風』と『青田波』です。光景、現象、抒情、全てが好きです。毎年夏になると最低でも三句くらいはこの季語で詠みます。
あの頃、私は新書ばかり読んでいた時期でした。青田風に吹かれながら、『風の可視化』とか、そんな着想で一句作りたいと思っていて、『風さへも…』とか、『肌ざわり…』だとか言葉をこねくり回してうまくいかなかった。そのままうんうん唸りながら歳時記を再確認しようと開いたら、『青田波』という季語を見つけてしまいました。
まさか、表現したかった詩情が一言で言い表されているとは思いませんでした。しかも子季語になっているという…。
あの時ほど、『この国すき!』ってなったことはありません。
あの頃、私は新書ばかり読んでいた時期でした。青田風に吹かれながら、『風の可視化』とか、そんな着想で一句作りたいと思っていて、『風さへも…』とか、『肌ざわり…』だとか言葉をこねくり回してうまくいかなかった。そのままうんうん唸りながら歳時記を再確認しようと開いたら、『青田波』という季語を見つけてしまいました。
まさか、表現したかった詩情が一言で言い表されているとは思いませんでした。しかも子季語になっているという…。
あの時ほど、『この国すき!』ってなったことはありません。
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