1節「”夢うさぎ”の人々 2」
文字数 1,518文字
赤い髪の男の子がお店に走り込んできました。
表情に、私はつい笑顔で返してしまいます。
お店みんなの人気者です!
どちらかと言えば、蓮夜さんの方が遅刻しがちなイメージです。
けれど1回は1回、と言わんばかりの吏星さんですが……
吏星さんは夢月くんに甘く出ます。
厳しそうに見えて、人の良さが色々なところから
感じられるのが彼の魅力だと思っています。
そんなところもどこか可愛らしく思えてしまう、
夢月くんは本当に純粋で純真な人なんです。
夢月くんに声をかけました。
というのはかなり珍しく思えますが、一体何を――
高速で蓮夜さんがお皿を出す仕草は、
つい見惚れてしまうほど優雅なものですが……
どちらでも良いような……
困らせて楽しんでいるだけだと思います……。
カフェ夢うさぎの日常です(笑)
香澄市では老若男女問わず、
皆に人気のお店なんです。
女の子の相手をしています。
顔もスタイルも良くサービス精神も豊富な彼は、
"あの紫吹蓮夜"とさえ言われるほどの人気者です。
お店がしまった後は何してるんですか?
私には近寄り難い雰囲気です……。
オーダー品を2つ抱えて運びます。
普通なら絶対無理そうなバランスなのに、
料理は全く乱れていません。
調理のため厨房に戻っていきました。
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