国際会議

文字数 3,531文字

G7は6/26~/28、ドイツのエルマウで開催され、ロシアの対する経済制裁の強化で一致しました。原油や食料などの世界的な物価高騰を抑えながら、ロシア経済への圧力を強めるために、新たにロシア産の石油取引価格の上限設定や金の輸入禁止を決めました。(2022.6.29)


G7サミットはアフリカやインドの首脳を招き、食料不足の責任はロシアによる黒海封鎖にあると理解を求めました。国際的な連携を強める取り組みは重要です。昨年合意した途上国へのインフラ投資構想を正式に発足させ、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」に代わる選択肢として進める方針です。さらに食料危機に直面している国に対し、連携して必要な支援を行うことで合意しました。(2022.6.29 京都新聞)


G7では、やはり経済面での対ロシア・対中国の姿勢をアピールしてきましたね。
踏み込んだ決議を採択したのではないでしょうか。ロシア産の石油取引価格の上限設定や金の輸入禁止などは、やもすると諸刃の剣になりかねません。ここに腰の座りというか、本気度を感じます。
対ロシア・対中国への牽制に対し、かなりの反発もなされているようですが?
ロシアのプーチン大統領は6月30日、マッチョなイメージをからかったG7首脳について、彼らが上半身裸になったりしたら、それは「気持ちが悪い」と反撃しました。さらに、G7首脳はアルコール摂取を控えて、もっとスポーツに励むべきだと応じました。

プーチン氏はかねて、上半身裸で乗馬をしたり魚を釣ったりする様子を国営メディアを通じて流すことが多く、6月26日にG7首脳会議がドイツ南部で始まった際には、イギリスのジョンソン首相らが「プーチンよりタフなところを見せつけよう」、「胸筋を見せてやらないと」などと冗談を飛ばしていました。カナダのトルドー首相も、自分たちも「胸を出して乗馬しようか」などと、プーチン氏をからかいました。(2022.7.1 BBC News)
中国外務省の趙立堅副報道局長は29日の定例記者会見で、G7の首脳声明が中国の新疆ウイグル自治区での人権問題などに言及したことに対し「内政干渉であり、イデオロギー上の偏見だ」と述べ反発しました。「G7の人口は世界全体の10分の1で、世界を代表する資格はない」と強調しました。人権問題を巡っては「G7の国に教師面をする資格はなく、人権を政治の道具にしている」と述べました。(2022.6.29 共同通信)
プーチン大統領に対する揶揄は面白いですね。対して、いつものように鉄仮面のような表情で返したプーチン大統領もらしいというか。この辺りはヨーロッパの文化というか慣習を感じますね。アジア・特に最近のアジアではこのような応酬はありえません。

中国は相変わらず過敏な反応を見せています。先進国に入れてくれ感がすごくあふれているように感じるのは、気のせいでしょうか。

ウクライナの側面支援という点では、成功と考えていいのでしょうか。
そうですね。遅効性の毒として、ロシアをじわじわ弱らせるという点では成功でしょうね。ただし、世界中でG7のことをどの程度報道していて、国民レベルで理解しているかは気になる点です。世界人口の2割の方には確実に届いていませんし。洞ヶ峠を決め込んでいるアフリカ諸国辺りから、食糧・エネルギー資源のひっ迫の責任を追及する声が上がればいいのですが。民衆レベルから声が上がれば、ロシア国民の中にも届くと思うんですよ。今の時代、インターネットやSNSで横のつながりも大きいでしょうから。
韓国の風船チラシと同じような作戦ですね。
そうです。全部は撃ち落とせないでしょう?例えばインターネットのニュースを見られないようにしても、メールのやり取りまで遮断できるのでしょうか、SNSはどうでしょう。網の目をくぐって情報は伝わるでしょうね。
スペインの首都マドリードで開かれていたNATOの首脳会議は6月30日、ロシアの侵略を受けるウクライナへの長期的支援を確認し、閉幕しました。会議では、ウクライナ軍兵器の近代化を図る「包括的支援策」も決定しました。29日に採択された首脳宣言では、新規加盟による同盟拡大を継続し、権威主義国に結束して対抗する欧米の意思を強調しました(2022.6.30 読売新聞)。


NATO加盟国です。

アイスランド・アメリカ・イタリア・イギリス・オランダ・カナダ・デンマーク・ノルウェー・フランス・ベルギー・ポルトガル・ルクセンブルク(原加盟国)

ギリシャ・トルコ(1952年加盟)

ドイツ・(1955年 当時「西ドイツ」)

スペイン(1982年加盟)

チェコ・ハンガリー・ポーランド(1999年加盟)

エストニア・スロバキア・スロベニア・ブルガリア・ラトビア・リトアニア・ルーマニア(2004年加盟)

アルバニア・クロアチア(2009年加盟)

モンテネグロ(2017年加盟)

北マケドニア(2020年加盟)

スウェーデン・フィンランドのNATO加盟も承認されました。ロシア包囲網は着々と出来上がっているように見えます。
バルト海から大西洋に出るルートは、いつでも閉じることができる状態ですね。カリーニングラードに駐留するロシア軍主力艦隊の一つは、使いにくい状況になりました。黒海から地中海に出るルートでしか、例えばブラジルやアルゼンチンとは交易できないですね。
インド・中国とはどうですか?
どうしても、というのであれば陸路でできないわけではないでしょうけれども、やはり海路を採らないと、実のある効果は得られないでしょうね。
ロシア軍は6月30日、黒海の北西部にあるズミイヌイ(英語名スネーク)島から駐留部隊を撤退させました。同島はロシアがウクライナ侵攻の初日に占拠して以来、同国軍の戦略上、大きな役割を果たしてきました。ロシアは駐留部隊の撤退について、「善意の印」であり、同国が穀物輸出を妨げていないことを証明するものだとしています(2022.7.1 BBC News)。
NATOは「包括的支援策」で、ウクライナ軍の兵器や装備の刷新を図るとのことですが、攻防両面での補強をするということですよね。まだNATO軍は投入しない、けれども武器・防具は強化してあげる、と言い換えてもいいでしょう。つまりNATOとロシアが直接ぶつかると世界大戦につながるから、ウクライナで食い止めてくれ、ということです。ウクライナの方の負担がこれ以上増えないことを祈るしかありません。
イランはBRICS(ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ)として知られる新興5カ国グループへの加盟を申請しました。これとは別に、ロシア外務省報道官によると、アルゼンチンもBRICSへの加盟を申請済みとのことです(2022.6.28 ロイター)。
反NATO派といいますか、この時期の加盟申請は、やはりNATO拡大に対する警戒でしょうか?
現在までのいきさつや地理的条件から、イランはそうだと思います。アルゼンチンは経済的メリットを考えてのことでしょうか。それとも、フォークランド紛争を引きずっているのでしょうか。いずれにしましても、先の冷戦時代のように、西側・東側という単純な分類はできそうにないですね。地理的には、ウクライナを後押しするNATOの抑止にはなりそうにありませんけれども、一つの経済的脅威にはなりますね、世界人口の40%を有する連合ですから。
プーチン大統領は28日、旧ソ連構成国の中央アジア・タジキスタンを訪問し、ラフモン大統領と会談しました。ロシア大統領府によりますと、プーチン氏は冒頭で経済や安全保障に関し連携を強化していく考えを示し、両首脳はアフガニスタン情勢についても意見を交わしたということです。プーチン氏が外国を訪問するのは今年2月のウクライナ侵攻以降初めてとなります。
プーチン氏は29日にはトルクメニスタンを訪問し、イランなどカスピ海沿岸諸国の首脳会議に出席する予定で、取り沙汰される健康不安説を払拭するとともに、友好国との結束をアピールする狙いがあるとみられます(2022.6.29 TBS)。
別の報道によりましと、カスピ海沿岸5カ国の首脳会議に参加、とありますがここでも同盟の結束の確認をされているようですね。
ロシア、アゼルバイジャン、イラン、カザフスタン、トルクメニスタンの五か国ですね。旧ソビエト諸国やイランとの結束を強調し、EU・NATO側をけん制する目的ですね。世界中の国が徐々に色分けされて行っているような気がします。中立は許されない状況ができつつあるような気もします。ウクライナでの紛争が早く終焉し、多少なりとも対立の緊張が和らぎますように。

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登場人物紹介

一応、阿衡でいるつもりの奴。嘉吉の分身。

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