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文字数 209文字
ある寒い朝、鉢植えが片付けられて、
久しぶりにみどりちゃんのカゴが置かれていました。
中に何かがありました。
それは・・
子猫の頃のみどりちゃんの、セピア色の写真でした。
それでもう皆は、みどりちゃんはここへ帰って来ないのだと悟りました。
朝出勤した人が夕方戻る頃には、写真は色とりどりの花に囲まれていました。
その夜、雪が降りました。
雪は、すべての哀しみも寂しさも、覆い隠してくれます。
みどりちゃんみたいに・・
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