第19話 禁軍とは?
文字数 1,966文字
ステュリパーデスの鳥 あるいは宮廷の悪い鳥の物語" 孔雀編
の、孔雀です。
今回は、禁軍、皇帝近衛兵の皆さんのお話です。
皇女が家令に
・・・まあ、皇女はヒグマ狩りするくらい強いから、守るったって疑問ではあるけど。
真鶴お姉様、仕留めた後、シチューを作って皆さんにお振舞いになったんですよね。
女家令だけはむしゃむしゃ食ってたけどな。
さて。禁軍というのは、皇帝の親衛隊。
皇帝や、その家族、宮城を守るのが役割。
だから、禁軍は基本的に宮城からは離れない。
軍属への出向は勿論あるけど、前線勤務は無くて、
防衛を考えた時に軍は前線に配備に付くから、王族や宮廷を警護する別の部隊がどうしても必要になる。
更に言えば、宮廷に駐在するわけだから、ある程度以上の宮廷における知識や振る舞いを要求されるわけだ
だからどうしても、準貴族化はして行っちゃうのかもな。
更に皇帝やその家族とも距離が近い。
宮廷ではとても重要なお立場の方々よね。
家令は平時に有事の働きもするから、脅威にもなるしな。
実際、
無い話では無い以上、お互いのパワーバランスを保つのは悪いことではないものな。
そうね。
戦場で実戦配備にはつかないし、大戦中、黒曜帝様が戦場に行く事は少なかったから、宮城を動かなかったじゃない?
だから軍からどうしても悪く言われがちだし、白鷹お姉様も梟お兄様も恨み節だけど、必要なものよね。
宮廷が職場だから、やっぱり禁軍の装いは華やかですよね。
軍はマッチョなイメージだけど、禁軍、近衛兵は確かに
そして、特筆すべきは、女官に男性がいないように、禁軍には女性がいらっしゃらない。
あの人、リンゴどころか小玉スイカを素手で握り潰すからね。
昔、翠玉皇女の警護役がなぜ自分じゃダメなんだ、禁軍が男とおっさんばかりなのなんとかしろ、女も入れろと父に涙ながらに訴えてね。で、ばんばん叩いたテーブルの脚が砕けたんだ。