あとがき
文字数 763文字
わたしの作品は、従来的ではない、あたらしいトリックミステリーをつくることを主としています。だからこそ、需要のない傾向にあるのですが……。
これは自虐です。
もうちょっとジュブナイル、社会派、エンタメ、学園にフューチャーした作品を書いておけば……という後悔はあります。
そうすれば、公募もできたのかな……。
オールジャンル類別表とか叙述曲とか三位十塔とか、つくってしまうから、どこにも居場所がないのです。……生まれる時代をまちがえた。
この無月の水を含めた花鳥風月シリーズは、江戸時代を舞台としたトリックミステリーとなっています。捕物帖と呼ばれるジャンルです。市場には、まずないテーマです。
無月の水のメイントリックは、凶器トリックになっています。比較的、王道の使い方をしています。主的な伏線も一章に登場させているので、花鳥風月シリーズの一作目としては、ちょうどいいかなと思いました。
末尾にある類別プロット表には、すべての伏線、トリック、動機、レトリック、サスペンスなどを記入してあります。
ごらんのとおり、300以上、導入しており、一定のクオリティは、保証できるようにはしています。のこりの3作、山風の杭、仁鳥の餌、飛花の命もトリックミステリーとしては、まったく質が低いというものにはならないようにしているつもりです。
少なくとも、作者がほんとうに、馬鹿なくらい作家努力をしてしまう人だということは伝わるかと思います。不器用な作品群ですが、こんごもお付き合いしていただけたら、うれしいです。
つぎは、2024年6月、8月、10月ほどの1ヶ月間、投稿になる予定です。
これからは、パラグラフリーディングと六点リーダーなどをひとつにまとめるつもりです。
よろしくお願いします。