(二)-12

文字数 251文字

 レイカはそう言って拓弥の右腕にしがみついた。
「なんだ、『つかぐちようへい劇団』に所属する、新進気鋭の若手女優さんには、俺じゃもの足りないらしいな」
 丈がそう言うと、拓弥を除く三人が笑い合った。
 すでに拓弥の右腕にしがみついているレイカを見て、カナコは「ずるーい」と拓弥の左腕にしがみついた。
「おいおい、俺は両腕、空いてるぜ」
 丈がそう言うと、レイカとカナコは「残念でした~」と笑った。
「まあ、とりあえず、メシ食おうぜ」
 そういって拓弥の背中をポンポン叩くと、四人は表参道ヒルズに入って行った。

(続く)
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み