(一)-6
文字数 241文字
しかし、それとは全く関係なく、翔太は「ごめん、無理」とだけ返事した。
「今日じゃなくてもいいんだ」
拓弥はそうたたみかけた。
しかし翔太は「ごめん、もう会えない」と言い残して、キャンパスの奥へ小走りに行ってしまった。
「あ、おい、ちょっと待てよ!」
拓弥はそう言って追いかけようとしたが、校門を出たところのすぐ右手にある守衛室から、制服姿のガードマンが出てきてこちらをジッと見つめているのに気づき、その場に留まった。
その間に翔太の姿は校舎の向こう側へと消えていってしまった。
(続く)
「今日じゃなくてもいいんだ」
拓弥はそうたたみかけた。
しかし翔太は「ごめん、もう会えない」と言い残して、キャンパスの奥へ小走りに行ってしまった。
「あ、おい、ちょっと待てよ!」
拓弥はそう言って追いかけようとしたが、校門を出たところのすぐ右手にある守衛室から、制服姿のガードマンが出てきてこちらをジッと見つめているのに気づき、その場に留まった。
その間に翔太の姿は校舎の向こう側へと消えていってしまった。
(続く)