第6話 妹よ
文字数 1,359文字
さっきから私ばっかりが聖くんのことを言ってる気がする。
ちょっと未来が怒っていた。
私にこんなことを言うくらい、未来はハンバーガー男、じゃなくてハジメが好きなんだ。
ちょっと未来がため息をついた。
たしかに未来の言う通りかもしれない。
いると場の雰囲気が盛り上がる感じがする。
それは映像で見ていてもわかった。
妹に諭 された。
なんか嫌な予感がした。
虫の知らせ? 第六感?
そういう類の物?
しいて言うなら姉の直感か?
未来は動画で見ていた女子たちのように、キラキラな笑顔で言った。
頼む。
私の予感よ、外れてくれ。
脳裏に未来のクラスメートで、最近やけに未来と一緒にいる姿を見かける男子を思い出した。
と、先週の日曜日に遊びに来ていた。
底抜けに明るい感じとか、マメな感じとか。
大した特徴もないのに、空気が華やぐ感じとか。
いつもクールぶっている未来が満面の笑みで言った。
おめでたいことだよ?
妹に彼氏ができたってことだもの。
おめでたいんだろう。
未来はまだ小学生だけどね。
姉の私が彼氏いない歴=年齢だけどね。
私も言い訳とかしないで、好きな人に好きって伝えなければと思った。
誰だよ、それ。
と思いながらも、
と言っていた。
という決心をしてみた。