こんばんは。
まきえさんがリンク張ってくれたブンブンサテライツとryoさんの対談読んで思ったことがあって。
イギリスの80年代後半から90年代に、マッドチェスターとかセカンド・サマー・オブ・ラブ、っていう若者の運動があって、レイヴっていう、今で言うEDMで踊る、っていうものだったんですね。ただ、いろいろヤバいので英国、法律で、俗にレイヴ禁止法と呼ばれるのをつくって駆逐してしまった。
ブンブンは、その時期、実際にそのレイヴムーブメントの現場に行ってきて、知っている。で、それは田舎の畑で夜中に女の子がひとりで踊っている、みたいな(犯罪などが起こりそうな)ヤバい側面を持っていて、禁止法もそりゃ生まれるわ、という内容を、まきえさんのリンク張ってくれたブンブンの記事で知ったのです、昨日。
ただ、そのレイヴムーブメントは圧倒的に非生産的。イリーガルなブツとか、性的マイノリティとか、行政的にまとめるのが困難な諸々とも結びついていた。
でも、それは世界に飛び火して、音楽として、今ではEDM(エレクトロダンスミュージック)と呼ばれるものに昇華した。
「ユーザー側からのイノベーション」って、結局そういうもので、思想もへったくれもなくても、国家からすら敵視される。
初音ミクだって、「また週刊アスキーあたりが黒人音楽とボカロの共通点、みたいな特集やってるよぉ」って言われてたりした時期があった。
それは日本のアニメカルチャーにしても同様で、オタクが差別される対象だったことが、アメリカのジャズ文化全盛期の頃と重ねられたりしていたこともある。
今話したことは、ムーブメントとして観た話で、クリエイターひとりひとりが紡ぐコンテンツ、として考えた場合は、多種多様に、いろんな考えがあって良い。
ストイックなのも、創作に救いを求めるタイプだけでなく、単純にストイックなのが「格好良い」と感じたから、自分もそれをする、で良い。
今は若者が早い段階から「大人として」扱われるので、優等生になるひとが多く、それがストイシズムと繋がっているかもな、と僕は思う。
同時に、あぶれた劣等生の受け皿であるのも創作であることが多い、っていう捻れた構造があるから、なかなか難しい。
そんなことを思いました。長文失礼しました。