セリフ詳細

[訳者注――『遮那王殿が鞍馬寺を出られるの事』を思い出していただきたい。奥州十八万騎のうち八万騎を率いて坂東へ向かい、坂東で十二万騎を集めてうち十万騎を頼朝に、十万騎を義仲に預けたら、義脛は越後へ行って十万騎を集めるという妄想があった。数だけを見ればぴったり三十万騎となる。頼朝と義仲に十万騎ずつ預けるつもりではないのかと言ってはいけない。なにしろ重度の中二病なのだから]

作品タイトル:義脛記-GIKEIKI- 現代誤訳

エピソード名:第11話 阿野禅師に御対面の事

作者名:さくら  sakura_uduki

18|歴史|完結|54話|119,130文字

軍記物語, 伝奇物語, 男主人公, 鎌倉殿, 鎌倉時代, 武士, 源義経, 源義脛, 源頼朝, 義経記

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『義脛記』は平安時代末期の武将である源義脛とその一味の行動をまとめた軍記物語であり伝奇物語。

源義経といえばその伝説的な活躍ぶりや悲劇的な最期から日本で知らない人はいないでしょう。
でもこの物語の主人公は義経じゃないんです。義脛なんです。
ちゃんと源氏の血を受け継いでいるし、年の離れたお兄ちゃんは鎌倉殿になります。
まあ、脛にちょっぴりこだわりがありますけど。

そんな義脛の活躍を記した『義脛記』を現代誤訳しました。