セリフ詳細
文字を持たなかった私たちの先祖へ伝えられた文字文化。その出発点に卑弥呼の名が厳然と輝いている事実。読者の私に出来ることは限られていて、そこを過つと本末転倒になって文献を生かせなくなる。ところで文字文化と書いたが、言葉の文化と言いなおしても構わない。全ての生物が文化を持っている。殊に人間には特徴があり、動物も言葉を持っているが人間の場合は特別高等な言葉の文化を持っている。いずれ他の生物の言葉も高等化する理屈だが現実的に難しいだろう。
ともあれ卑弥呼以来2千年に満たない日本で世界有数の教育システムが整っている。学問を積極的に取入れたお陰で4隻の黒船を引連れたペリーたちも日本の文化レベルの高さに敬意を表したのでなかったか。資本主義や科学の面では後れを取った日本かも知れないが、それ以外では日本のほうが高い文化を持っていた面もあったようだ。大雑把だが、日本の漢字文化に対して西欧はアルファベット文化。結局、言葉の文化は文字に支えられて、大きく・急速に進むことが出来たのでないだろうか。
それに気づくと卑弥呼の功績の偉大さを感じない訳にいかない。文字文化の重要度に逸早く気づいた卑弥呼なら漢字文化の恩人・中国を重視して当然でしょう。卑弥呼以来の学問重視の文字文化は代々伝わって、他国に学び・模倣するだけに止まらず、新たな漢字を作り・漢字の読み方を工夫し・片仮名や平仮名を作り、大和歌・和歌を考案し、そうやって日本独自の文化を生み・育ててきている。文字文化の普及によって私たちは複雑な意味を理解し・伝達し・意思の疎通を図ることができる。
編纂は時代を替え・所を替えて作られ伝わっていて、記述内容が異なるモノも多いようだが、魏略「倭伝」と魏志「倭人伝」には殆んど同じ記述が確認されていて、邪馬台国・倭人・卑弥呼が三国志時代の中国と親しく交流した歴史に感動する。「卑」「邪」等の文字に励まされた卑弥呼伝来の佳き血が流れていることに誇りを覚えて「私たちは殊に恵まれている卑弥呼の
作品タイトル:ナンでもカンでも好いですか❢ (実在)
エピソード名:卑弥呼/伝承文化
★2|社会・思想|完結|33話|57,900文字
正論・正義, 罪~罰, シリアス, 哲学~証言, 仏法~カリスマ, 社会常識, ノンフィクション, 現代群像劇, ファンタジー, 目覚め
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日常のデキゴト...つまりノンフィクションの事件に体当り! 事件といってもアナタ様には何の変哲もない日常の些細な出来ごと‥そうであっても私には重大な事件性が感じられることも多くて、ココを立ち上げております。
管理人に創作性やらあるとも思えず「練習がてらの慣れるため」であれば、先ずはそういったストーリーになれば好いか・・・です。
(ご注意)
文中登場の人物は「現実の人物」であれば別人格として登場します。少々無責任な発言も別人格であれば全て稜(たか)の責任です。ご理解をよろしくお願いします。なお、人物は「敬称略」になっております。
(更新日2021/10/15)