セリフ詳細

[訳者注――真面目に修行をしていた弁慶にとっては戒円にちょっかいを出されたのであり、腹立たしいのはもっともなことである。その上で筋の通った処分を望んでいただけであったのだが、ちょっとばかり人より力が強く、屋根の上まで火種を持っていた戒円を放り投げたのが不運であった]

作品タイトル:義脛記-GIKEIKI- 現代誤訳

エピソード名:第27話 書写山が炎上の事2

作者名:さくら  sakura_uduki

18|歴史|完結|54話|119,130文字

軍記物語, 伝奇物語, 男主人公, 鎌倉殿, 鎌倉時代, 武士, 源義経, 源義脛, 源頼朝, 義経記

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『義脛記』は平安時代末期の武将である源義脛とその一味の行動をまとめた軍記物語であり伝奇物語。

源義経といえばその伝説的な活躍ぶりや悲劇的な最期から日本で知らない人はいないでしょう。
でもこの物語の主人公は義経じゃないんです。義脛なんです。
ちゃんと源氏の血を受け継いでいるし、年の離れたお兄ちゃんは鎌倉殿になります。
まあ、脛にちょっぴりこだわりがありますけど。

そんな義脛の活躍を記した『義脛記』を現代誤訳しました。