セリフ詳細

 それは重々承知しているんだけどね……。
 物怖じせず、頭の回転が速くてトラブルにも即座に対応できる人材、中々居ないのよ。一人は喋る事は出来るんだけど、僕と一緒にやると居酒屋トークになっちゃって進行がぐだぐだになっちゃうんだよね。
 あとは良いネタを考えてくれるんだけど、引っ込み思案で恥ずかしがり屋で、喋らないというかそもそも喋る口がないというかね……。
 こう、ラジオに適した人材が中々見つからないのよ。他の連中はそもそもラジオってなんだよ? みたいな感じでさ。そんなわけのわからんものに協力はできないとか言いだしてさ。僕、仮にも大魔王なんだよ。大魔王のやる事に反対するってどういう事だい全く。

作品タイトル:DJマオウのデッドオブナイトラジオ

エピソード名:オープニングトーク

作者名:綿貫むじな  drtanuki

92|ファンタジー|完結|25話|115,713文字

ファンタジー, 魔王, ラジオ, チャットノベル大賞

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ここは魔物が君臨する世界。
人間が支配する世界を「表」とするなら「裏」の世界と言うべきか。
裏世界の魔物たちを統べる魔王が、いったいどういう訳かラジオ放送を始める。
魔王が飛ばすのはプロパガンダか、はたまた本当に普通のラジオなのか?
全てはラジオの電源を点けてみればわかる。聞いてみよう。