セリフ詳細

べつに我は「これが進歩だ!」とか言える客観的進歩などなーい、とかいう相対主義に染まっているわけではないぞ。先住民の暮らしを頭ごなしに遅れてる、とみなすと間違う、と言いたいだけ。
たとえばな、歴史法則というか、全人類史に適用可能な発展段階的レールを敷いてな、そのスタート地点に「一番遅れてるから」という先入観でもって先住民の社会を置いてしまう。そういうミスを犯すことになる。
地理的にかなりディスコミュニケーションだったとはいえ、なんだかんだで西洋の人とアメリカ先住民は同時代に生きてたんだ。生物進化が枝分かれしていくように、文明もまた枝分かれしているとみるべきかもしれない。

作品タイトル:哲学BARへようこそ! - 国家とはなにか?-

エピソード名:4 国家のない社会(1)

作者名:千夜一夜読書人  nomadologie

18|社会・思想|連載中|21話|74,412文字

哲学, 思想, 言論, 国家とはなにか, 哲学カフェ

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「哲学カフェ」小説です。
『ソフィーの世界』のようなものだとご理解(ご容赦)ください。
内容に関する間違いの指摘や批判など、大歓迎ですので、ご意見いただき、
随時update訂正していきたいと思います。
そうなりますとまさに「電子版・哲学カフェ」ですね・・・