第2話 

文字数 380文字

古いお家に一人で暮らすおばあちゃんの家のすてきなおひなかざり。

おひな様たちは、立春の夜に突然押し入れから荷物を持って出てきました。
そして、自分たちできれいにひなだんを飾ったのでした。
こっそり見ていた私に、おひな様たちは優しく声をかけてくれ仲良しになれました。

3月3日はおばあちゃん家で二人きりでお祝いをしまた。
おひな様とおだいり様は、おばあちゃんと私をもてなしくれました。
三人官女が作ってくれた、おいしいごちそうを食べ、五人ばやしと一緒に歌いました。

まるでおとぎ話を見ているような、夢の時間があっという間すぎ、夜になりました。私はおばあちゃんと一緒に寝ることにしました。

夜中に物音で目が覚めると、おひな様たちはあわててお片付けをしていました。

「どうして、そんなに急いでいるの?」

私はおひな様に聞きました。

「だって、おばあちゃんがお嫁に行けなかったら困るでしょ」
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