電光掲示板

文字数 332文字

 とつぜん信号機が赤になり、わたしはあわてて車に急ブレーキをかけた。時刻は午後四時きっかりになった。二時の方向には、回転寿司屋さん、十一時の方向には、焼肉屋さんがあった。いつもと変わらぬ光景だった。ふと、前方をみつめると信号機の横には縦三十センチ、横九十センチの電光掲示板が設置されていた。

 どうやら、ここ最近できたらしい――わたしが煙草をもみ消した直後、黒い画面に赤い文字が右端から左端へゆっくりとスライドしはじめた。

「い」らつくやつは!
「こ」ろせゆっくりと
「あ」んあん!うんうん! 
 道路文通評議会

 わたしは目をパチクリさせると、

 「い」らいらするな!
 「こ」ころにゆとりを
 「あ」んぜんうんてん
 道路交通評議会

 になっていた。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み