第1話
文字数 733文字
という訳で、今世の２人です。
子供の頃に、怪しいおじさんに声を掛けられて
「やっと見つけた。」
って言われた恐怖、安芸に分かる？
我ながら、切羽詰まってたんだろうな。
通報案件だよ、本当にね。ま、でも安芸は昔から
優しかったけどさ。
あれから１０年以上待ったからなぁ。お前ももう成人したし。
長かったよねぇ、でも…良かったね。無事、俺と一緒に？（クスクス）
帰る所同じだもんね～♪
お陰様でな…。もう、２年も一緒だ。
毎日があっという間で、実感わかないけど…。早いね。
ね、前世とかその前ではその～…こういう事には
ならなかったの？
こういう、って…あぁ。一緒に住んだのは美祢が初めてだな。
そんなに報われなかったんだ…？え、ちょっと俺の前世とか
一体何があったの？
今更、わざわざ知らなくてもいい。俺も、あんまり
言いたい様な事じゃ無かったしな。
…そっか、分かった。大丈夫…。だから、俺と会った時
あんなにも真剣だけど、かなり慎重だったんだね。
別に俺は、どうしてもとは思わなかった。お前にはお前の
ちゃんと人生が有るし。叶わない事もある事ぐらい
長く生きていればそれだけ多くある。
俺ね～…安芸の事は何て言うのかな？ただただ、最初は懐かしい気がした。
初めて会った気がしないって奴だね。
やっぱり、記憶が多少引き継がれている可能性が
あるんだろうな。
じゃなくても、安芸は皆とはちょっと違うからね。
そうかぁ？
うん。近寄ったらどうなるのかな？って…思ったら。
俺の事、抱き上げてくれて～めっちゃドキドキした。
……お前、アレだな。恥ずかしいヤツ～…
あはは、だって…本当の事だし。うん、やめよ。言ってて恥ずかしくなって来た。
これからも２人のお話やチャットを少しずつ
書いてあげていく予定です。
よろしくお願いいたします(^^)/
