アブラハム・マズロー 欲求の階層

文字数 912文字

欲求には段階があると提唱したのは心理学者のアブラハム・マズローである。
第1段階として、生理的欲求。これは睡眠欲、性欲、食欲のことだ。
第2段階は安全の欲求。これは身の安全や身分の保証を求めるものだ。
そして、第3段階として所属と愛の欲求。
人は長い間孤独な状態で生きるのは困難だ、周囲に愛情深く迎えられたいと思うものだ。
第4段階は承認欲求。自分は世の中で役立つ存在であると認めてもらいたいというもの。
最後の第5段階には自己実現欲求。人は自分に適していることをしていない限り不満が生じる。

『ジャングルで暮らす人物』という挿話がある。
『ここに、ジャングルで暮らす人物が5名います。
まずAは、危険なジャングルで数週間暮らし、時々食べ物や飲み水を見つけては飢えをしのいでいます。
次にBです。この人物はただ生きているだけではなく、ライフル銃を持ち、
中から閉められる扉のついた洞穴の隠れ家で暮らしています。
3番目のCは右記のものを全て持つとともに、一緒に暮らす2人の男がいました。
さらに4番目のDは食べ物や隠れ家のほかに、親友と一緒に暮らしています。
そして最後のEです。この人物は右に掲げたものをすべて持ち、
しかも彼は集団のリーダーとして皆から広く尊敬されています。

単に生きのびている状態(A)にある私たちは、より安全な環境(B)を望むでしょう。
また、安全な環境が手に入れば、集団に自分の身を置きたい(C)と考えるでしょう。
さらに集団に身を置いたら、他のメンバーと信頼感を醸成したい(D)と思うでしょう。
そしてこれらが達成できれば、さらに集団の中で尊敬される人物でいたい(E)と思うに違いありません。

マズローが主張した欲求の階層は、人間が自然として持つごく一般的なもので、相対的な優先度があり、
また低次の欲求が満足されるとより高次の欲求が現れるという特徴がある。

そして人々は1番上位の欲求である自己実現の欲求を満たすべきだと説いている。
確かに欲求は段階的であり、徐々に上位の欲求が出てくるというのは私自身、体感する事ができるものだ。
この考えは非常に重要だ。最終的には人々は自己実現欲求を求め続け働き続けることが幸せにつながるとされている。

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