第1話 柴崎岳
文字数 363文字
セットプレーよりも流れの中でキック精度を発揮する、日本人選手では珍しいタイプ。U17W杯のスイス戦ではカーブをかけたピンポイントのクロスでアシスト。Jリーグ(徳島戦5-0)でDFラインの裏に出した浮き球のパスは、受け取りやすくするための絶妙なスピンがかかっており、広島戦のペナルティエリア前でのスルーパスはビリヤードのように綺麗な回転で転がっていった。基本的に回転のかけ方をコントロールし、様々な球種を蹴り分けるのが得意で、真っ芯を捕えた無回転シュートも何度か披露している。ややキックの威力が弱いのか、直接フリーキックをけることは少なく、間接FK、CKもあまり得意でないように見えた。ただ、どこに蹴るか、いつ蹴るかの判断力、視野は抜群であり、柔らかいキックの種類、精度はずば抜けている。キック力の強化次第で大きく化けるだろう。