拝啓、貴方様へ。
文字数 495文字
拝啓、貴方様へ。
私は貴方を愛しています。
貴方は私を愛していますか?
きっと貴方は、私のことを、遊びとしか思っていないでしょう。
本当の愛ではないでしょう。
街を歩けば、カップルが目につきます。
その中には、貴方と女性の姿もあります。
女たらし。
男たちは貴方をそう呼びます。
だけど私はそうは思いません。
貴方がたくさんの女性と寄り添いあっていることくらい、わかっています。
きっと、他の貴方の周りの女性たちも知っていることでしょう。
それでも私は、貴方を愛しています。
でも私は、苦しんでいます。
貴方のその綺麗な笑顔が、私だけのものではないと、私以外の人にも向けられていると、そう思う度、私は苦しい気持ちになります。
でも貴方のことを、嫌いになることが出来ないのです。
それが恋です。
だから私は思いました。
貴方に消えてもらおうと。
綺麗に散った赤い血。
私の白いシャツに染みを作ります。
さあ、私の腕の中に飛び込んできて。
貴方の背に刺さったナイフを見て思います。
でも貴方が倒れたのは私の方ではなく。
灰色の床でした。
ああ、貴方も私の方は見てくれないのね。
私は広げていた腕を下げました。
今までありがとう。
そして、さようなら。
私は貴方を愛しています。
貴方は私を愛していますか?
きっと貴方は、私のことを、遊びとしか思っていないでしょう。
本当の愛ではないでしょう。
街を歩けば、カップルが目につきます。
その中には、貴方と女性の姿もあります。
女たらし。
男たちは貴方をそう呼びます。
だけど私はそうは思いません。
貴方がたくさんの女性と寄り添いあっていることくらい、わかっています。
きっと、他の貴方の周りの女性たちも知っていることでしょう。
それでも私は、貴方を愛しています。
でも私は、苦しんでいます。
貴方のその綺麗な笑顔が、私だけのものではないと、私以外の人にも向けられていると、そう思う度、私は苦しい気持ちになります。
でも貴方のことを、嫌いになることが出来ないのです。
それが恋です。
だから私は思いました。
貴方に消えてもらおうと。
綺麗に散った赤い血。
私の白いシャツに染みを作ります。
さあ、私の腕の中に飛び込んできて。
貴方の背に刺さったナイフを見て思います。
でも貴方が倒れたのは私の方ではなく。
灰色の床でした。
ああ、貴方も私の方は見てくれないのね。
私は広げていた腕を下げました。
今までありがとう。
そして、さようなら。