愛の力
文字数 319文字
僕は、月に恋をした。
今宵も月を眺める。
白く輝く美しい月は、海にゆらゆらと反射している。
なんて美しいんだ。
力強く、美しく。
僕が今まで生きていく上で努力してきたことをいとも簡単にこなしているのが、月だった。
月に恋をしたのがいつだか、もう覚えていない。
気が付いたら心を奪われていた。
でも月は、僕のことなんか見ていない。
それが辛くて切なくて、僕は何も考えず、海に足を付けた。
生まれて初めて何かを大切に思えて、でもその相手は人ですらない。
僕はいつの間にか、息ができない中にいた。
でもなぜか、陸に居た頃よりも、心は苦しくなかった。
海に映る月でもいい。
偽物でもいい。
愛してしまったんだ。
僕はもう、後戻りできない。
その日から、僕の心に、朝は来なくなった。
今宵も月を眺める。
白く輝く美しい月は、海にゆらゆらと反射している。
なんて美しいんだ。
力強く、美しく。
僕が今まで生きていく上で努力してきたことをいとも簡単にこなしているのが、月だった。
月に恋をしたのがいつだか、もう覚えていない。
気が付いたら心を奪われていた。
でも月は、僕のことなんか見ていない。
それが辛くて切なくて、僕は何も考えず、海に足を付けた。
生まれて初めて何かを大切に思えて、でもその相手は人ですらない。
僕はいつの間にか、息ができない中にいた。
でもなぜか、陸に居た頃よりも、心は苦しくなかった。
海に映る月でもいい。
偽物でもいい。
愛してしまったんだ。
僕はもう、後戻りできない。
その日から、僕の心に、朝は来なくなった。