パンダさんの銀嶺の覇者!

文字数 1,064文字

野生の王国!弱肉強食の無法地帯!
その舞台たる大自然もまた過酷であった。
とりわけ、外界を遮断するように立ちはだかる山岳!
雲をつく標高、険しい断崖は何者をも拒んでいた。

ガシッ!ガシッ!ガシッ!
岩盤はブ厚い氷で覆われている。前人未到の北壁ルート。
前へ!パンダさんはこの難攻不落の神々の山嶺を目指す。
これまで登頂に成功した者はなかった。
が、男たちは挑戦し続けた。なぜなら、そこに山があるからだ!
パンダさんもまたこの魔力に魅入られた。
山のテッペンは夏でも涼しい!
山男たちの言葉に即座に反応、さっそく避暑へとシャレこんだ。
パンダさんは、伝説的シェルパのイエティとザイルを組んだ。
ところがっ!
寒みぃじゃねーかぁっ!ここまでやれと誰がいった!
さえぎるものがなく北風が吹きっ晒し!
ほぼ垂直の断崖絶壁で取っ掛かりもありゃしねぇ。
ガシッ!ガシッ!ガシッ!
パンダさんの鋭い爪が振り下ろされる。だが、カンタンにはいかない。
くそっ、あずきバーより硬い氷がこの世に存在するとは・・・
にわかの黒雲、霧が出てきた。あっ雪が降ってきた。
猛烈なブリザード!視界が悪くなり手元が狂った。
あっ!という間もなくパンダさん、足を踏み外しちゃった!
先行のイエティ共々、氷壁を滑落、大きな岩に激突しやっと止まった。

何てこっったい!
パンダさんとイエティは身を寄せ合って岸壁にへばりついてた。
さいわい、ケガはない。しかしこの天候では動けまい。
雪洞を掘りビバークして夜明けを待つことにした。
雪や氷のツブがビシバシ吹き込んでくる。寒いっ!
このままでは真夏というにシモヤケになっちゃう!

恐怖の一夜であった。
寒い!冷たい!お腹空いた!帰りたい!
「眠ったら死ぬぞ!」イエティが脅かします。
寒い!冷たい!お腹空いた!帰りたい!
そのうち、パンダさんは寒くなくなりました。
暖かい暖炉を囲んでパーティが始まりました。
フワフワしてバーメットスコアが少し上がりました。

「パンダさん、寝るな!起きろ!」
バシッ!イエティがパンダさんの頬をひっぱたいた。
ハッ!ボクは今なにを・・・パンダさん、我に返った。
痛ってぇ・・・何すんじゃ、ワレェ!
パンダさん、ブチ切れ!
怒りのメガトンパンチが、イエティの顔面に炸裂!
「フザケンナ!」イエティ、逆襲のドロップキック!
バキッ!ドスッ!ボコッ!ドッカーン!
断崖絶壁、吹きすさぶブリザード、深夜の氷点下!
超ヘビー級ノーガードのドツキ合い!まさに死闘!
友よ、夜明けは近いっ!


パンダさんの銀嶺の覇者!
親父にもぶたれたことないのにっ!

・・・・・・・・・・To Be Continued
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登場人物紹介

パンダです。パン屋です。

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