夢を形に ~バルーンアートの世界~
文字数 4,799文字
実はこれ、チャットノベルではありません、って言うか、ノベルですらありません。
私が趣味にするバルーンアート、チャットノベルの挿絵機能を使えばご紹介できるかな、とスケベ心を出しただけでしてw
まぁ、せっかくこのページを開けてくださったのですから、ちょっと覗いて行っていただければ嬉しいです。
色々ごたくを並べていても仕方がないので、さっそく基本形から。
基本中の基本、『犬』です。
これはそれこそ1分もかからずに出来ます、初めての方でも教わりながら5分くらいですかね。
そして3~4本もひねっているうちにコツを掴めると思いますよ。
これは一つの基本形でして、バリエーションはたくさんあります。
同じ犬でも足を短く、胴を長くしてやれば『ダックスフンド』
耳を長めにひねって、顔を挟み込んでぐるっと天地を逆にしてあります。
「耳を長く」と言えば『ウザギ』
後ろ脚に前脚を突っ込んでお座りポーズを取らせてます。
犬は犬でも定番の『プードル』はひねりが多いのでバランスと長さ配分が意外と難しいです。
プードルを『ハートのスティック』にセットしてやると子供が持って歩くのに丁度良い感じに。
ちょっとアレンジを加えて『ポンデライオン』、結構子供に人気があります。
ここまでの基本形にすべて共通しているのは「ひねり合わせてある部分は常に4本組」だと言うことです、プードルの足先とかポンデライオンのたてがみはただひねってあるだけですが、その先で必ず4本組の部分があるはずです、4本をまとめることで風船が元に戻ることを防いでいるわけです、風船の止め方は4本組の原則だけではないのですが、4本組は基本中の基本です。
ここまででコツと言えるようなものが2つあります。
ひとつは「今自分がひねっているパーツはどこなのか」を把握しておくことです、「まず顔、次に耳を2本ひねって、首と一緒にひねりあわせて……」みたいに心の中で(別に口に出しても構いませんがw)つぶやきながらひねるんです。
もうひとつは「割れることを怖がらない」ことですねw おっかなびっくりではひねれません、まあ、これは『慣れ』ですね、私がひねるところをちょくちょく間近で見てる子供たちはもう慣れてますw
動物をもう少し続けましょう。
まずは『ネコ』、目玉は事務用品、パンチ穴補強のシールです、黒で作って赤いリボンをつけると魔女の宅急便のジジになります。
ちょっとイカれた感じの『ヘビ』です、いったん膨らませた風船を萎ませて柔らかくし、筒に巻き付けた状態で空気を入れるとらせん状に膨らむんです、目玉は別に白い風船で作っておきます、目玉はロンパリにしておくと愛嬌ある感じになります。
別にロンパリにしなくても愛嬌かあるのは『ブタ』と『くま』ですね。
くまのお腹は一回り太い風船を使っています。
最も一般的な風船のサイズは260サイズ、膨らませた時に太さ2.6インチになると言う意味で、くまのお腹は360サイズを使っています、あとで160サイズも出てきますが、どれも最大に膨らませた時の長さは150センチくらいになります。
もっとも、バルーンアートでは風船を最大限に膨らませることはまずありません、風船をひねるとくびれた分の空気が両側に逃げて行きます、ですからひねる前には次にパーツとなる部分の風船をぎゅっと握って少し空気を送り出してやるんです、そうやって破裂を防いでやるのですが、風船の先の方は空気がたまる一方、何度もひねって行くとパンパンになり、ついには破裂してしまうんです、風船1本で作るものは「空気が入っていない部分・しっぽをどれくらい残すか」と言うところが結構重要です、プードルが案外難しいと言うのはその辺り、しっぽの状態を常に見ながら調整して行くんです。
『おさんぽワンコ』と『おさんぽペンギン』、どちらも風船のリードがついていてお散歩させて遊べます。
ただですね、お散歩シリーズはアスファルトに擦ると割れてしまいますので、子供に渡す場合はリピーターを覚悟しなければならないのがツライところですw
ペンギンが出てきたところで鳥シリーズを。
『白鳥』は非常に簡単で、「あたしも(僕も)作ってみたい」と言って来る子には犬か白鳥のどちらかを選ばせて教えてます、くちばしは空気が入っていない部分を意図的に残してます、首は一気に曲げてしまうやり方もあるのですが、基本的には曲げた状態で風船をつねる、みたいな方法で曲げ癖を付けます、プードルをセットしたハートのスティックも同様です。
で、先生(?)としては子供と同じ白鳥では貫禄がありませんので『白鳥の湖』にします。
白鳥そのものも2本使って尻尾の辺りが重厚でしょう? 湖は濃淡の青と透明風船を編んだもの、髪の毛の三つ編みと同じやり方です。
その場でひねって子供にプレゼントすることをグリーティングと言いますが、女の子に人気が高いのがこれ、『お花のブレスレット』
写真には写っていませんが、真ん中、オシベ・メシベ部分の黄色は裏側で輪になっていてブレスレットになっています。
色の組み合わせは自由ですが、やはり人気が高いのはピンクと黄色の組み合わせ、花びらは色々な色のオーダーがありますが、真ん中は黄色のオーダーが多いので、私の場合黄色の消費量が一番多いです。
ただし、白い花を作る時は真ん中を青にします、白に黄色だと目玉焼きみたいになってしまいますのでw
もう一回り大きいのが『蝶々の翅』、『天使の羽』はサイズ的に小学校低学年くらいまで限定ですが、こちらは特に制限なし、4~5年生くらいの女の子が喜びます、それくらいになると翅を背負った自分の姿を想像できるみたいですね。
こちらも緑の風船で作った『蝶々の触覚』で仕上げます(^^)
かぶりもので人気があるのが『魔女の帽子』と『ウサ耳』
帽子は小さいのでカチューシャに縛り付けて被ります、被ると言うよりもつける感じですね、やはりハロウィンシーズンには人気です。
ウサ耳は季節と関係ないですが、イースターにからめると良いかもしれませんね。
男の子に人気なのは何と言っても『剣』、素材が風船ですから世界一安全な剣です。
剣にはいくつかバリエーションを持っています、クロームカラーは剣にして映えますね。
赤くて二重になっているのは、強く振ると「ビュッ」と鳴ります、風船に共鳴するので結構な音量です、小学校高学年くらいでないと鳴らせないようですがw
『Chibicoro Balloon』と言うサイトがありまして、基本形にバリエーションを加えて様々な作品を紹介してくれています。
ちびコロの基本形で出来るのが『くまモン』
手のひらサイズですので、大人でも持って帰ってくれますw
お腹を白で作って『トトロ』、やたらとトトロのオーダーが多かった時がありまして、「どうしてかな?」と聞いてみたら、『昨日テレビでやってたの!』とのことでした(^^)
基本形の耳をちょんまげにして、まわしもつけて『栃ノ心』
なぜ栃ノ心かと言いますと、お相撲さんは目が青くないと誰だかわからないんですw
『シンシンとシャンシャン』、実はシャンシャンが萎んで小さくなってきたので、シンシンを作り足して母娘にしてみました、シャンシャンは作って10日目くらいだったと思います。
ちびコロは小さいのでたくさん作ると映えます、7体作って『レインボー戦隊 オニオニセブン』
12月はもうこれしかないですね、『サンタさんのクリスマス・リース』、これも拙作『二年目のクリスマスコンサート』の表紙にしました。
ここから先はかなり手の込んだものをw
これらはとてもじゃないけどグリーティングには使えません、子供の目の前でひねってやると目を輝かしてくれるんですが、その輝きも5分しか持たないのでw
まずは『お座りウサギ』、1本ものなのでグリーティングのリストに加えたこともあるのですが、5分では出来ない上に失敗も多いので、今はリストから外してます。
人間の体を作るのが苦手なので人形タイプはめったに作らないんですが、これは良く作ります『マーメイド』、下半身は魚ですし上半身も異常にシンプル、顔が命ですね。
脚を腰蓑で隠してしまえば簡単なので……『フラガール』です。
同じシリーズで『バセット・ハウンド』、色遣いを変えてアイリッシュ・セッターにしてますが。
キャラクターものは体まで作ると大変ですし、そもそも体は苦手なのでブレスレットで逃げてます。
一番簡単で、かつ人気も高いのが『アンパンマン』
頑張れ、羽生選手! 『プーさん』です。
軽すぎるのでリンクに投げ入れるのは無理だと思いますがw
長寿アニメになりましたね、『ピカチュゥ』、これはもう少し手馴れればグリーティングにも使えそうかな。
定番にして必殺技、『ミッキー&ミニーのリース』です。
ミニーちゃんの方が手間はかかるんですが、大きなリボンでアラを隠せるので結果的に易しいかも。
最後に、今まででサイズ、所要時間共に最大なのがこれ、『フェニックス』です。
羽は160サイズで編み込みます、そもそもバルーンアートは基本的に線描、一筆書きなので、それで面を作るのは大変です、2.5時間くらいかかりました、風船も20本くらい使ってるかな……。
その時はまたお付き合いください m(__)m