詩小説『貧乳』3分で応援できる。自信のない人へ。

エピソード文字数 488文字

貧乳

高校生になったら急に大きくなるんだから。中学生の女の子はまともに真に受けてた。

そこにはいったい何が詰まってる?
魅力か、色気か、欲望か?

ただの脂肪のかたまりなのだ。
大丈夫、愛と勇気だけが友達さ。

大人になるほど女になり
女になるほど膨らんでって
膨らんでいくほど武器になる。

すかすかと平らなTシャツ風たちぬ。
見下ろせば山なく谷なくスニーカー。
昨日より萎んだ気がする。

私のサイズは需要がないのか。
可愛いブラが売ってません。

小さい分をなんとか頑張ってみた夜に。
抜け殻の彼女にバイバイキン。

夏が来る度水着に困り。
水着に困る度何かを詰めて。
何かを詰める度心は痩せていく。

セーターが形を縁取るあれ反則。
横目に盗む彼の視線を、隣で盗む私は寒く。
マフラーを結び直して、吐き出した溜め息は白かった。
積み上げられたジェンガが崩れて。笑い顔のまま飲み干すお酒。その喉を見つめてた。
いつもと同じ夜に期待してもいいですか?

大人になるほど女になり
女になるほど膨らんでって
膨らんでいくほど武器になる。

ただこの胸の奥だけ、膨らんでいく
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登場人物紹介

主人公はあなたです。それぞれの恋愛模様を『詩小説』で。

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