第3話

文字数 1,327文字

・参考(主要登場人物)
凡例:名前はクラス内の仇名。年齢の幅はは作中の時間経過によるもの。

①ケン坊。25歳くらいの男性。大学受験に失敗、自宅階段から転落し一年以上昏睡状態が続いた。意識を取り戻すと、中学以前の記憶を喪失していた。目下、社会復帰を目指し、定時制高校に編入。書類上は高卒実績がある為、受け入れ可能な学校を見つけるのに時間がかった模様。オタクにアプローチするが、瞬殺された。
②ノベル。15〜16歳。自称・低血圧系女子。物心ついた頃から朝起きるのが極端に苦手で、去年、起立性調節障害と診断を受ける。その後の進路指導で、担任から通学で気分の切り替えができる方が良いのでは?と助言され、通信制ではなく通学の定時制を選ぶ。作家志望。定時制一年目。猫山君と付き合うことになるが、何故そうなったのか、信じられない。
③眼鏡。16〜17歳。性自認及び恋愛対象が共に男性の同性愛者。小学生の頃から度々イジメの対象になり、中学では担任から偽善のアウティングをされ、不登校に。隣接市から通う。定時制二年目。
④秀才。17〜18歳。女性。市内の別の全日制高校から昨年途中に転入。前の学校では、無視のターゲットが次々変わるイジメが行なわれており、加害者であり被害者だった。見て見ぬ振りする学校へ、投書という方法で通報。しかし、自分もターゲットにされることを恐れて無視に加担したことを反省し謝罪する文面の一部だけがSNSに流出し、いつの間にイジメの主犯格と誤認された。面倒見が良く、クラスメイトに勉強を教えることがある。大学受験を控える。
⑤オタク。19〜20歳。女性。両親がそれぞれダブル(ハーフ)で、本人はクォーター。ガチのアニメオタクで、成人したら日本国籍を選択予定。制服のない定時制に制服を着て来る。恋愛対象は二次元で、二次元なら性別はとはない。
⑥アラサー。32〜33歳。常にヘイセイを装う女。昭和64年1月7日東北出身。妊娠を機に高校中退。東日本大震災で被災し、家や頼れる母親を失い、当時5歳だった息子を特別養子縁組に出した。猫が好きで、いつか飼ってみたい。
⑦翁。昭和3年生まれ。卒業が先か葬式が先かという笑えない冗談が持ちネタ。特攻隊年少兵として終戦を迎える。戦後の混乱期は幼い弟妹を養う為に働き、学校には通えなかった。四年前、妻に先立たれ生きる気力を失いかけた時、新聞で同世代の男性が大学受験に挑み合格したという新聞記事を読み、触発される。教科書は拡大コピーして使う。

⑧先生。イイ感じに枯れ始めたオジサン。定時制クラスの学級担任。全日制教科担任でもあるが、部活指導を免れる為に定時制と兼任。教職に進んだ遠因には、文盲だった祖母にひらがなを教えて文通したという経験がある。書道の有段者で、全日制と共有の教室に掲げる「蛍窓雪案」を書いた。

⑨猫山(小山ユウ)15〜16歳。校舎を共有する全日制の一年生。アラサーの実の息子。養親は敬虔なクリスチャンで、全日制と合同で行われた定時制の文化祭模擬店での騒動では、聖書の有名な一節を引用し場を収めた。猫好き。小学生の頃、ランドセルに飼い猫が忍び込んだまま登校したことがある。ノベルとは小学校が同じ。後に、ノベルと付き合うことに。
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