ぽぽ

文字数 2,477文字

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悲しい話をしよう
ある小学生の話だ
とある小学校のプールの授業での事だ
「わーい、わーい。ぞうさんだぞう!」
「キャー、○○くんのエッチ!」
「ぱおーん、ぱおーん。ぞうさんだぞう!」
教室で少年が海パンを脱いでふざけている
よくある光景だ
「パオーン!!」
「キャー!○○くんのぞうさんが本物の象に!?」
この時、彼の魔人能力は確定した!
一生変わることがない魔人の特殊能力!
国の魔人登録証にも記載される能力内容!!
動物のマネをすることで体の‟一部”を獣化させることができる能力である
これが…
魔人アレクセエ・プルチェンコの覚醒の瞬間であった!!
これは悲しき魔人達の物語である
----------10年後
雨だ
雨が降っている
「雨とは珍しい…」
「まるで、ブ○○ケもののAVのような雨ではないか、この我の悲しみを示すかのようだ」
足元に倒れた全裸の少女から流れ出る血を雨が洗い流している
「神に逆らうとは愚かな女だ」
「強敵であった、女の魔人能力は透明化。完全なるステルスによる暗殺」
「雨が降らなければやられていたのはこちらだった」

「恐るべきは露出亜(ロシュア)の民」
「だが我が教えを守らぬ民など露出亜には必要なし!」
この者の名は富神叉
太古より生きる性の神!!
ここは東京都、奥多摩の更に奥にある奥タマタマを北上する事3日
東京都の北限、雪と氷に閉ざされた地、露出亜(ロシュア)!
富神叉(ふしんしゃ)はこの地で長年崇められた神であった
「よう…アンタが神ってやつか!?」
「またも不敬なる者か、如何にも。私こそがこの地の神よ」
「貴様もこの地を出ようという愚か者か?」
「ああ、そうさ。あんたが足蹴にしている。そいつもそうさ」
「そいつはな、姿を消せる。だが服や武器を消すことが出来ねえ半端な能力者だった」
地に伏した少女の名はラファエロ・モロダシスキー!
この少年、アレクセエ・プルチェンコの友である
「これは能力だから…しかたないの。全裸にならないと、姿消しても意味ないから…。見えないから大丈夫。ハァハァ…仕方ないのよ…ハァハァ、ああ能力を解除したらみんなに全裸が見られてしまう!」
が口癖のロシュア人である
「だが、そいつにだって自由はあるぜ!好きな時に脱ぐ自由がな!」
「バカめ、ロシュアの魔人の制約の重さは知っておろう!この地より出れば人前で能力は使えぬぞ!」
「逮捕されるからな!!」
ロシュアは雪と氷の地
いかにロシュア人といえども寒い時には風邪をひいてしまうのを恐れて中々露出できない
民の不満は爆発寸前であり
ロシュア大統領プラーチンはこの地を封じる神、富神叉の討伐を命じたのだった
「いくぜ!」
「獣化拳!毒蛇(コブラ)の構え!」
シャー!!
おお見よ!
少年の股間より立ち上がる一匹の毒蛇!!
これこそがアレクセエの魔人能力”獣化拳EX”!!
かのモハメド・アリはこう言ったという
最強のパンチとは何か
強力な右ストレート?アッパーカット?クロスカウンター?
そのどれでもない、洗練されたワンツーパンチこそが最強なのだと
左右の腕に加えて獣化した肉体の一部があるのは単純に手数が1.5倍になったのではない
そのコンビネーションを加えて何倍にもなるから恐ろしいのだ
「ふん!股間を武器にする魔人など珍しくもないわ!くらえ!トラウマビーム!!」
富神叉の手から光線が発せられる!
この光を浴びたものは性的なトラウマを喚起させられるという恐ろしき神の威光である!!
「クッ…!!」
シャー!!
「避けながらも攻撃する意気やよし!だが蛇ごときでは間合いの差は歴然よぉー!!」
「獣化拳!!‟戦象(ウォーエレファント)”の構え!!」
パオーン!!
ああ、古代インドにおいて象は恐るべき兵器であった
戦象は建造物を踏み壊し、その鼻は軍勢を薙ぎ払ったという
巨大な鼻が薙ぎ払った電信柱が神を襲う!!
「ぬうん!!トラウマビーム!!」
電信柱は中年ロシュア人の露出犬プレイでおしっこをかけられたトラウマが発動し崩れ去る!!
無機物のトラウマすら喚起する恐るべき能力!!
これが神の力なのか!
「ハァー!!」

「クッ!!」
「甘いわ!片手からだけだと思うなよ!シャー!!」
間一髪ビームを回避したアレクセエの股間めがけてもう一発のビームがほとばしる!!
「獣化拳!!”亀(レッドタートル)”の構え!!」
カメー!!
空手において急所の防御はなされるべき当然の技術
そしてそれを極めたのは亀
この亀の甲羅はすべての攻撃を防ぐ!!
磨き上げられた亀の甲羅は鏡のごとし!!
ぐにゃあ…
「愚かな、我が神の威光が鏡ごときで防げると思ったか」
ああ、無機物にすら影響するトラウマビームを防ぐことは流石にかなわなかったのか
精神世界
「○○ちゃん、本当に僕でいいのかい?」
「うん、かまわないわ」
ああ、初めての日の悪夢がよみがえる
これがアレクセエの性的なトラウマか!
「えっとじゃあ」
なんという初々しい光景だろう

だがしかし!!
「くさ!!くさい!!くせえええええええええええ!!」
「めっちゃ臭い!無理、別れる!!くっせえええええええ!!」
「なっ、○○ちゃーん!!」
現実世界
「ふふふ、苦しんでおるわ。愚か者め」
「獣…化拳」
「ん?」
「カメムシの構え!!」
カメー!!
「なっ!?ぐわああああああああああああああああああッ!?」
アレクセエがぷるぷると小刻みに震える
カメムシ!
そうカメムシの臭気はすさまじい
それが数十倍にも数千倍にもなったのだ
これこそが獣化拳最大の奥義‟虐殺のアロマ”!!
「くせえええええええええええええええええええええええええ!!」
「バカな!この神たる我が!こんな!アレがクセエだけで!ぐわああああああああああ!!」
「ハァ…トラウマこそが俺の武器だ、こんな魔人能力に目覚めちまったのな」
「好きで魔人能力に目覚めたと思ってんじゃねえぞ!俺はここに閉じ込められて生きてくのは嫌だ!俺たちロシュア人は解放を求めて貴様を倒す!!」
神は倒れた

これからロシュアの民がどうなっていくのか
それはまた別の物語である
~おしまい~
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