第3話
文字数 352文字
そして、翌朝。
若宮さんを起こしに部屋へ入ると、若宮さんはベッドの上で丸くなり、緑の人形は最前列から隅っこへ移動していた。真ん中には、いつもの猫グッズが並んでいる。まぁ、いい。わかりきっていたことだ。若宮さんは動物が好きだ。別にいい。ベッドサイドの机に飾られていることが重要なのだから問題ない。ここは若宮さんのお気に入りが鎮座する神聖な場所だ。そこから追い出されていないだけで、十分だ。ボクは諦めと、いつかあの中心へボクの贈り物が置かれることを夢見て、カーテンを開ける。室内は朝日に照らされ、若宮さんは悩ましげに目を開ける。
「おはようございます、若宮さん」
「おはよう、世羅くん」
こうして、若宮さんとボクの一日は始まる。
ちなみに。
いつものようにボクがフラれるのは、そんなに遠くない先の話で別の話だ。
若宮さんを起こしに部屋へ入ると、若宮さんはベッドの上で丸くなり、緑の人形は最前列から隅っこへ移動していた。真ん中には、いつもの猫グッズが並んでいる。まぁ、いい。わかりきっていたことだ。若宮さんは動物が好きだ。別にいい。ベッドサイドの机に飾られていることが重要なのだから問題ない。ここは若宮さんのお気に入りが鎮座する神聖な場所だ。そこから追い出されていないだけで、十分だ。ボクは諦めと、いつかあの中心へボクの贈り物が置かれることを夢見て、カーテンを開ける。室内は朝日に照らされ、若宮さんは悩ましげに目を開ける。
「おはようございます、若宮さん」
「おはよう、世羅くん」
こうして、若宮さんとボクの一日は始まる。
ちなみに。
いつものようにボクがフラれるのは、そんなに遠くない先の話で別の話だ。
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