第1話
文字数 422文字
今日、若宮さんとボクは、全国でチェーン展開しているカフェを訪れている。
そのカフェが若宮さんのお気に入りだとか、若宮さんの好むミルクティーがあるからではない。多くのチェーン店の戦略で行われる、キャラクターコラボ企画が目当てだ。期間限定で海外のキャラクターとコラボをしており、特定の商品を頼むとキャラクターの小さな人形がおまけでついてくる。もちろん、若宮さんは「欲しい」なんて一言も口にしていない。
先日、ボクは今付き合っている彼女から、このコラボカフェの情報を手に入れた。彼女は「赤いキャラクターが欲しい」と言い、コラボが始まる日時も教えてくれた。
ボクは人形を確実に手に入れるため、自ら店へ連絡を入れ、キャンペーン開始日を再確認する。そして勤務先へ頼み込み、キャンペーン開始日に休みを入れさせてもらった。若宮さんへも「この日は予定を入れないでくださいね」と、毎日のように伝え、不審がられながら毎回了承を得た。
人形を手に入れる準備は万全だ。
そのカフェが若宮さんのお気に入りだとか、若宮さんの好むミルクティーがあるからではない。多くのチェーン店の戦略で行われる、キャラクターコラボ企画が目当てだ。期間限定で海外のキャラクターとコラボをしており、特定の商品を頼むとキャラクターの小さな人形がおまけでついてくる。もちろん、若宮さんは「欲しい」なんて一言も口にしていない。
先日、ボクは今付き合っている彼女から、このコラボカフェの情報を手に入れた。彼女は「赤いキャラクターが欲しい」と言い、コラボが始まる日時も教えてくれた。
ボクは人形を確実に手に入れるため、自ら店へ連絡を入れ、キャンペーン開始日を再確認する。そして勤務先へ頼み込み、キャンペーン開始日に休みを入れさせてもらった。若宮さんへも「この日は予定を入れないでくださいね」と、毎日のように伝え、不審がられながら毎回了承を得た。
人形を手に入れる準備は万全だ。
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