第1話

文字数 754文字

少女は祈りました何度も何度何度も何度も何度も毎日祈りました。
少女は天使になりたかったのです正確には連れて行って欲しかったこの世に居られなくなると分かっていながらも願うのを辞められなかった。
この世界に大層な不満がある訳でも大切で大好きな人が天使に連れていかれた訳でもない大した特徴もない少女ですが天界に猛烈な憧れを持ちました。物語に出てくるような美しい羽と光輪を持ち可愛い純白のワンピースを着ているような幸せしかない、優しい世界
信じていればいつかいつかは夢叶うとそんな少女は夢を見るようになりました少女が願い続けた世界ですが神様どころか天使もいませんけれどそんなのは些細なこと、ここではお腹も空かない眠くならない悲しいこと苦しいこともない天使らがいない以外は願った通りの世界でした。
けれどとても寂しいいくら望んだ世界とはいえ話し相手が居ないとつまらないと、なにかないかと歩いていると1人の女の子に出会いましたその子は想像と全く同じような外見をした天使


「貴女死んじゃったの?どうしてここにいるの?何処からきたの?貴女はだぁれ?」ふわふわ飛びながら少女に近ずいた天使は思っていることをすぐさま尋ねます
「私は死んでないよ、自分でもどうしているのか分からないの……天使さんは何か知ってるの?」
「ううん、知らなーい!でも死んだ人じゃないと来れないのはわかるよ、大天使様にお話しよ!」

見た目の割に幼げな喋り方をする天使さんはおそらく天使さんより上の身分で博識な大天使さんに話を通してくれるそうだ。でも天界ってやっぱり死なないと行けないんだな、私が毎日狂ったようにお願いしたからバグ見たいのが起きて来れたのかな夢にしろ何にしろ綺麗な世界。
少女は他人事のように思考を巡らせながらもふわふわと飛んでいる天使について行くのでした。
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